住宅フランチャイズのメリット5選!工務店におすすめの住宅FCも紹介

住宅フランチャイズのメリット5選!工務店におすすめの住宅FCも紹介

「住宅フランチャイズ」という言葉を見聞きしたことはあるかもしれません。

しかし、その具体的な仕組みや、FC加盟を通じて得られるサポート、そしてメリット・デメリットを詳細に把握している工務店は、意外と少ないのではないでしょうか?

新たに独立開業した工務店や売上向上を目指す企業にとって、住宅フランチャイズは確かなサポート体制のもと、成功へのステップとなる選択肢の1つです。

この記事では、住宅フランチャイズを検討している方に、FCとして加盟することによる工務店への具体的なサポート内容、そしてメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

この記事でわかること
  • 住宅フランチャイズの仕組み
  • 住宅フランチャイズのメリット・デメリット
  • 工務店におすすめの住宅フランチャイズ

目次

【無料】
年間棟数10〜30棟の工務店集客戦略の入門書

・競合がいない状態をつくりたい工務店様

・施工エリア内に大手ハウスメーカーがある工務店様

・ランチェスター戦略を実践したい工務店様

\堅実に棟数を伸ばしたい手法を知りたい方はこちら/

住宅フランチャイズ(住宅FC)の仕組み

住宅フランチャイズ(住宅FC)の仕組み

住宅フランチャイズ(住宅FC)とは、既にブランド力のあるハウスメーカーがフランチャイズ本部(FC本部)となり、本部の商品だけでなく、営業や販売に関するノウハウをパッケージ化したものを加盟店である工務店や不動産会社がそのまま使用できる事業契約のことです。

図で説明すると以下のようになります。

加盟店はFC本部の名前を使用して住宅販売事業を行い、その対価として毎月決まった割合または、売上実績に応じたロイヤリティをFC本部に支払うことで、事業が成立します。

まだ実績の少ない工務店や、自社の宣伝や営業では限界を感じている不動産にとっては大手メーカーの営業や販売のノウハウを得られるうえ、FC本部の知名度を利用することでスムーズな顧客獲得も可能です。

FC本部としては加盟店からロイヤリティを獲得できるのでお互いにとってメリットのある契約となります。

住宅フランチャイズが工務店に与える5つのメリット

住宅フランチャイズが工務店に与える5つのメリット

工務店が住宅フランチャイズに加盟することには、数々のメリットが存在します。

  • 大規模な広告や宣伝活動が可能に
  • お客様からの信頼を得やすくなる
  • より高品質な住宅の提供が可能に
  • 営業・経営のノウハウを得られる
  • 人材育成のサポートを受けられる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

大規模な広告や宣伝活動が可能に

パッケージに集客のノウハウが含まれている場合、自社ではできなかった大規模な宣伝活動ができるようになります。

予算の関係で宣伝力が足りなかったり、集客の知識がない工務店でも本部FCのサポートによって効率的な集客が期待できるでしょう。

お客様からの信頼を得やすくなる

まだ名の知れない設立したての工務店の場合、一定の顧客を得るためには知名度と信頼度を上げなければいけません。

その点、加盟店は本部FCの知名度やブランドイメージを活用できるので、お客様からの信頼を早期に得て、顧客獲得につなげられます

より高品質な住宅の提供が可能に

住宅FCに加盟することで、FC本部が開発した耐震性にすぐれた商品や、日本住宅性能表示基準などを満たした高品質の商品が使えるようになります。

こういった自社では取り扱っていなかった資材や建材なども大量仕入れによってコストを抑えて仕入れられるので、仕入れの手間も省け、小規模な工務店でありながらもハウスメーカー並みの住宅の提供がしやすくなります

営業・経営のノウハウを得られる

住宅FCのパッケージには本部FCが今までの経験や他加盟店のデータをもとに作成された運営方法や営業方法のノウハウが含まれています

加盟店になることで新しい知識を得るだけでなく、実際に指導やサポートを受けることもできるので、将来的に自社の経営の見直しに役立てられます。

人材育成のサポートを受けられる

住宅フランチャイズに加盟すると、人材育成のサポートを受けられるというメリットもあります。

ハウスメーカーのフランチャイズは研修制度を用意しているところが多く、教育にかかるコストの削減が可能です。

人材育成は工務店に限らず多くの人が頭を悩ませる問題であり、それらに関するサポートを受けられたり、関連するコストを削減できたりするのは大きな魅力といえるでしょう。

住宅フランチャイズが工務店に与える4つのデメリット

住宅フランチャイズが工務店に与える4つのデメリット

住宅フランチャイズが工務店に与えるデメリットは、以下のとおりです。

  • 本部FC独自のルールがある
  • ロイヤリティの支払い
  • パッケージの活用次第
  • 情報の共有による差別化の難しさ

デメリットも把握しておかないと、加盟後に後悔する可能性があります。以下で詳細を確認しておきましょう。

本部FC独自のルールがある

それぞれの本部FCには、ブランドイメージや品質を保つための独自のルールや、営業マニュアルなどが細かく設定されていることがあります。

加盟店となり、本部FCのパッケージを使用するとなると、そのルールに従わなければいけません。自分なりのアイデアや融通などが利かないので、それにストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

ロイヤリティの支払い

販売が成功し利益が得られたときはもちろん、想定していた利益が得られなかった場合でもFC本部にロイヤリティを支払わなければなりません

固定型や売上変動型など、契約内容によって変化はあるものの、ある程度の利益がない場合には反対に経営が難しくなってしまうこともあります。

パッケージの活用次第

多少違いはあるものの、パッケージは集客から商談、引き渡しまで一連のフローが長いため、加盟店はこのパッケージをうまく活用しなければなりません。

一から検討する手間はなくなりますが、パッケージをうまく活用できなければ成果につながらない可能性もあります。

情報の共有による差別化の難しさ

フランチャイズ内の他の加盟店や競合するフランチャイズとの差別化を図るための情報や戦略を開発する場合、それが他の加盟店と共有されるリスクが存在します。これにより、競合の他社と差別化を図る際の情報の独占性が低くなる可能性があります。

この過程の中で1つでも欠けてしまったり、自社のやり方に置き換えたりしてしまうと、パッケージ自体が上手く機能せず、残念な結果になるかもしれません。

工務店におすすめの住宅フランチャイズ5選

工務店におすすめの住宅フランチャイズ5選

工務店におすすめの住宅フランチャイズを紹介します。

  • casa project(カーサプロジェクト)
  • LIXIL住宅研究所
  • クレバリーホーム
  • アエラホーム
  • LIFE LABEL(ライフレーベル)

上記5つ以外の住宅フランチャイズも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

casa project(カーサプロジェクト)

casa project(カーサプロジェクト)
引用元:casa project

casa project(カーサプロジェクト)は、デザイン性豊かな住宅をリーズナブルな価格で提供しているフランチャイズ本部です。

独自の品質検査を行っており、住宅の品質には定評があります。

加盟すると、以下のサポートを受けられます。

  • 施工やデザインに関するノウハウの提供
  • 営業サポート
  • SNSのサポート
  • 本部からの集客 など

初期費用を抑える仕組みを採用しているのもcasa projectの特徴の一つです。

LIXIL住宅研究所

LIXIL住宅研究所
引用元:株式会社LIXIL住宅研究所

LIXIL住宅研究所は、建設業界で知名度の高いLIXILのフランチャイズ部門です。加盟店の数は200を超えており、ネットワークが大きいため、悩みや課題を加盟店同士で共有できます

また、人材育成にも注力しており、加盟店社員のフルサポートシステムは非常に心強いサポートです。

クレバリーホーム

クレバリーホーム
引用元:クレバリーホーム

クレバリーホームは、独自工法による耐震構造や住む人の健康を優先した住宅づくりを重視しているフランチャイズ本部です。

異業種から転身してゼロから今の成功を得た同社のノウハウをすべて盛り込んだフルサポート体制であるため、細かなサポートを受けられるでしょう。

また、大手ハウスメーカーでありながら、地元企業の強みを活かして地域No.1を目指す姿勢は多くの加盟店から高く評価されています。

アエラホーム

アエラホーム
引用元:アエラホーム

アエラホームは実力派ハウスメーカーで、省エネ大賞やキッズデザイン賞など住宅関連のさまざまな賞を受賞しています。

アエラホームのフランチャイズに加盟すると、高い利益率を実現するための営業支援や、直営店の店長経験者から細かい指導を受けられます

LIFE LABEL(ライフレーベル)

LIFE LABEL(ライフレーベル)
引用元:LIFE LABEL

LIFE LABEL(ライフレーベル)は、WEBによる販促やブランディングを得意としているフランチャイズ本部です。取り扱う住宅商品はユーザー目線であり、グッドデザイン賞も受賞しています。

フランチャイズ加盟後は得意分野であるWEB運営のノウハウ以外にも、商談でも活用できるオリジナルのデジタルツールも提供しています。

また、商品知識を向上させる継続的な研修や成功事例の共有などがあるのもLIFE LABELの特徴です。

その他住宅フランチャイズ

ここまでに5つの住宅フランチャイズを紹介しましたが、それ以外にも住宅フランチャイズはあります。

  • ユニテハウス
  • ジャパンアイディアホーム
  • アキュラホーム
  • ジブンハウス など

住宅フランチャイズはそれぞれ特徴が異なるため、加盟を検討しているのであればしっかりと吟味してから慎重に判断したほうがよいでしょう。

また、集客についてはポータルサイトの利用もおすすめです。フランチャイズよりも費用負担は少ない傾向にあるため、選択肢の一つとして検討してみるのもいいかもしれません。

住宅フランチャイズ加盟にかかる費用

住宅フランチャイズ加盟にかかる費用

上記のデメリットでロイヤリティに関して説明しましたが、実際に住宅FCに加盟する際にどんな費用が発生するのかを見ていきましょう。主に以下の3つが発生します。

コスト1:加盟金

本部FCと契約し、本部のサポートを受けるための初期費用

コスト2:保証金

本部FCに預けておく一時金。万が一、ロイヤリティの支払いができない状況になった場合にこの保証金から差し引かれる。

コスト3:ロイヤリティ

加盟店が毎月本部FCに払う費用

加盟金と保証金は一度支払えばそれ以降発生することはありません。対して、ロイヤリティは契約内容によりますが、毎月一定金額を払う必要があるので、この金額は一度シミュレーションしておくのが良いでしょう。

特に受注が少ない時期や、予測できない不況の時期でも、毎月固定費としてロイヤリティが発生します。メリットだけでなくイニシャルコストやランニングコストもしっかりと計算していかなければなりません。

【無料】
年間棟数10〜30棟の工務店集客戦略の入門書

・競合がいない状態をつくりたい工務店様

・施工エリア内に大手ハウスメーカーがある工務店様

・ランチェスター戦略を実践したい工務店様

\堅実に棟数を伸ばしたい手法を知りたい方はこちら/

住宅フランチャイズと契約する前に確認すべきポイント

住宅フランチャイズと契約する前に確認すべきポイント

工務店にとって比較的メリットの多い住宅FCですが、有名なメーカーだから、という理由ですぐに加盟してしまうと思わぬ落とし穴にはまってしまうことも。

契約前の確認は、後悔やトラブルを防ぐうえで非常に重要です。ここでは、加盟を検討する時に確認しておきたいポイントをいくつかご紹介します。

知名度および集客力

住宅フランチャイズと契約する前に、本部の知名度および集客力をチェックしておきましょう。

加盟料やロイヤリティを支払うにもかかわらず集客できなければ、損失が発生するかもしれません。

知名度や集客力はフランチャイズごとに異なるため、あらかじめしっかりと確認しましょう。

自社と本部FCのコンセプトがあっているか

パッケージには本部FCのルールや規則が含まれています。これらが自社のコンセプトや理想とする会社方針なのかよく確認しておきましょう。

一度加盟すると契約期間内での契約解除は難しくなります。自社が将来的に成功するためにも、本部FCの会社方針やターゲットとする層などは一度確認しておきましょう。

サポート内容

住宅のデザインに力を入れているメーカーもあれば、販売を得意とするメーカーもあり、本部FCの種類や強みはさまざまです。

ですので、今の自社に足りない部分を補ってくれるサポート内容が揃った本部FCを選ぶことで、後の経営にも大きく影響してきます。

その地域に合っているか

各地域にはそれぞれのルールや売れやすい商品があるので、自社の営業エリアと本部FCの商品が合っているかはとても重要です。

大手メーカーであっても、営業エリア内の商品数が少なかったり、魅力的な商品が少ない場合は加盟する意味がありません。その地域に寄り添った商品があるか必ず確認しましょう。

契約期間と契約解除の条件

先ほどもお伝えした通り、一度契約すると簡単に解約はできません。できたとしても、高額な解約金や違約金が発生してしまうことも。

自社の資金、ロイヤリティのことも考慮しながら無理のない範囲での契約期間にしましょう。

まとめ|住宅フランチャイズはうまく活用できれば大きな武器に

まとめ|住宅フランチャイズはうまく活用できれば大きな武器に

住宅産業におけるフランチャイズ導入は、多くの工務店に新たな展開のチャンスを提供しています。

住宅フランチャイズ加盟により、信頼されるブランドとしての家の提供や、効率かつ高品質な施工のサポートが受けられるのが大きなメリットです。

しかし、フランチャイズのルールやシステムに従う必要がある場合など、やむを得ない点もあります。

住宅フランチャイズをうまく活用することで、知名度と信頼度を獲得し、次の顧客確保へとつなげられるので一度検討してみてはいかがでしょうか?

【無料】
年間棟数10〜30棟の工務店集客戦略の入門書

・競合がいない状態をつくりたい工務店様

・施工エリア内に大手ハウスメーカーがある工務店様

・ランチェスター戦略を実践したい工務店様

\堅実に棟数を伸ばしたい手法を知りたい方はこちら/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次