【2025年最新】ウッドショックは終了した?影響や今後の見通しを解説

ウッドショックは木材の需要が高まって、価格が高騰している状態のことです。

日本の住宅業界にも影響があるので「知らない」では済まされません。

また、ウッドショックの影響でプレカットの費用相場も上昇しています。

コストの増加で負担が大きくならないように、プレカットの費用を抑える方法も把握しておきましょう。

この記事では、ウッドショックの最新情報を解説します。

プレカットの価格高騰への対処法も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • ウッドショックとは何か
  • ウッドショックが与える影響
  • プレカット費用を抑える方法

アフターコロナの資材高騰や着工棟数減少など先行きが不透明な時代に正しいコストダウンを図ることが工務店経営にとって必須となります。詳しくは以下の資料を無料ダウンロードして、是非御社の業務改善にお役立てください。

目次
・こんなお悩みはありませんか?
・職人の単価が高くなった
・建材の高騰で予算に合わない
・メーカーの見積もりが予算に合わない
・職人によって、品質・工期が不安定
・複雑な設計で工事費が上がる

目次

ウッドショックとは?

ウッドショックとは?

ウッドショックとは、木材の需要が高まり、木材の価格が高騰している状態のことです。

日本は四季があり、湿気が多い国ですから、木造住宅が人気です。

そのため、特に打撃を受けているのが日本の住宅業界といえます。

ウッドショックによってどういったことが起こっているのか以下にまとめました。

輸入木材に頼れない

ウッドショックは、日本だけでなく海外でも起こっています

日本は林業が盛んですが、過去には高い国産の木材よりも、安く手に入る海外の木材の輸入に頼ってきました。

こうした背景から、今日本は輸入木材に頼れない状況に陥っています

急に国内の木材を利用しようとしても、材料はあっても人手が足りなかったり、そもそも木がまだ成長していないなどの理由で木材の需要をカバーできないのが問題です。

また、これからマイホームを購入しようとしている方の中には、高い国産の木材を使った家作りを望んでいない人もいます。

そうすると、家を購入しようという動きが鈍り、購入者も建築業界もより早く輸入木材が来ないかと焦るようになります。

木材調達の目途が立たない

現在、木材調達の目途が立っていない状況です。

ウッドショックがいつ終わるのかおおよそでもわかればいいのですが、それがわからないためいつになったら終わるのか、不安が続いています。

木材が調達できないということは木造住宅も作れないということになり、特に木造をおすすめしているハウスメーカーや工務店はどうすることもできません。

木が育つには大変な時間がかかるため、今からできることがないのです。

逆に、鉄筋コンクリート造をおすすめしているハウスメーカーや工務店は木材が少なくても作業に取り掛かれるため、家の構造によって明暗が分かれています。

工期が遅れ家が建たない構造計算の費用目安

家を建てる際にメインとなる木材が少ないと、木材が届くのが遅れるため工期が長引くことがあります。

中には家がなかなか建たないというケースも。

家の購入者も、契約したのに家が建たないとなればショックですが、その怒りをハウスメーカーや工務店に向けるわけにもいかず悶々とした日々を送ることとなります。

幸いと言うには厳しい状況ですが、家は今すぐ買わなければいけない必需品ではありません。

ウッドショックの影響を知っている方は家の購入を先延ばしにしようと計画を変更することもあります

ウッドショックの主な原因

ウッドショックの主な原因

ウッドショックの主な原因は、以下のとおりです。

  • 新型コロナウイルスによる影響
  • アメリカで住宅需要が増えた

それぞれの詳細を見ていきましょう。

新型コロナウイルスによる影響

ウッドショックが起こった大きな原因のひとつは、新型コロナウイルスによる人手不足です。

アメリカやカナダは木材を多く輸出している国ですが、そこでも一時期仕事ができない状況が続きました。

材料はあっても、木材を輸入するのに必要な労働力がストップしてしまったのです。

よって、今回のウッドショックは急な気候変動などで木材自体が減ったというような原因はありません。

また、新型コロナウイルスにより、世界中の人々はお店に足を運ばず、オンラインで買い物をすることが増えました。

このライフスタイルの変化は一見するとウッドショックに無関係に思えるでしょう。

しかし、物流が増えたことによりコンテナが少なくなってしまい、木材を運ぶ手段が減ってしまいました

ここでも、やはり木材という商品自体はあるのに、なかなか求める人の元まで届かないという現象が起きたのです。

アメリカで住宅需要が増えた

アメリカでは、おうち時間が増えたことによりより快適な家を作ろうとする動きが活発になりました。

海外では大々的にDIYをすることが多いため、個人的に木材を購入する人もいれば、業者により良い家を建ててほしいと依頼をする声も増えました。

アメリカは日本にとって、木材を提供してくれる良きパートナーです。

輸入した木材はアメリカ産のものも多いため、アメリカ国内で住宅需要が増えたことは大きな打撃となったわけです。

国内で需要が高いなら、国外へ輸出する分の木材は減ります。

他の国でも似たような現象が起こり、世界的に木材の消費量が増えました

日本の住宅業界の現状は?ウッドショックが与える影響

日本の住宅業界の多くは、木造住宅を提供しています。

海外だと石やレンガを用いることも多いですが、日本は気候が1年の間に変わり湿気が多いため、四季に対応できる木造住宅の方が都合が良いのです。

また、鉄筋コンクリート造よりも木造住宅の方が値段が安いことや、木のぬくもりを感じたいという人が多いこともあり木造住宅が人気です。

そんな日本で木造住宅を販売しているハウスメーカーや工務店は、現在耐え忍ぶ日々を送っています

一度建てたら何十年と住むことが前提の家に妥協は許されません。

一生に一度の買い物になることがほとんどですから、マイホーム作りの計画を変更しても良いという購入者もそう多くはいません。

今のウッドショックが過ぎ去るまで家は我慢する世帯もあるため、住宅業界は注文住宅の営業が上手く行きづらい状況です。

参考:経済産業省|新型コロナがもたらす供給制約:ウッドショックの影響

2020年頃に発生したウッドショックは現在も続いている?

2020年頃に起きたウッドショックで、構造材、下地材を中心に木材の価格は一気に上昇し、過去最高を記録しました。

その後、価格は少しずつ下がってきてウッドショックが起きる前の価格に近づいてはきましたが、完全に戻ったとは断定しがたい状況が続いています

一時的に元の価格に近い水準まで下がることもありますが、上がることもあるので引き続き注視していく必要があるでしょう。

ウッドショックがプレカットの費用相場の上昇に影響している

ウッドショックが、プレカットの費用相場の上昇につながっています。

ウッドショックの主な原因として、新型コロナウイルスとアメリカでの住宅需要の増加を挙げましたが、これらはプレカットの費用相場の上昇の原因でもあります。

世界的な木材不足はプレカット費用の相場を上昇させ、工務店やハウスメーカーは何も対策をしなければコストの増加で苦しむことになるかもしれません。

プレカットの費用を抑える方法

プレカットの費用を抑える方法

プレカットの費用を抑える方法は、以下のとおりです。

  • 木材を見直す
  • 構造をシンプルにする
  • 面積の小さい部材を利用する

費用を抑えたいと考えるのであれば、しっかりと覚えておきましょう。

木材を見直す

プレカットの費用を抑えたいなら、木材を見直しましょう。

プレカット価格上昇の原因であるウッドショックを引き起こしたのは、輸入材への依存です。

木材を見直して輸入材の割合を減少させ、国産材の割合を増やせれば、ウッドショック以前の価格まで戻せなくても、費用を抑えられます。

構造をシンプルにする

輸入材から国産材へ変更すると費用を抑えられますが、さらにシンプルな構造にすることでより費用を減らせます。

たとえば、これまでは強度不足としてスギ材は避けられてきましたが、梁のかけ方を工夫すれば十分な強度を確保できることがわかりました。

このように構造を工夫することで、国産材でも十分に対応できるようになり、結果として費用を抑えられます

面積の小さい部材を利用する

面積の小さい部材を利用することでも、プレカットの費用は抑えられます。

材積を減らすのは容易ではありませんが、梁のかけ方を工夫すれば材積を減らしながらも、基準をクリアできます。

プレカット費用の上昇を黙ってみているだけでは、問題は解決しません。

できることから速やかに取り組んでいきましょう。

アフターコロナの資材高騰や着工棟数減少など先行きが不透明な時代に正しいコストダウンを図ることが工務店経営にとって必須となります。詳しくは以下の資料を無料ダウンロードして、是非御社の業務改善にお役立てください。

目次
・こんなお悩みはありませんか?
・職人の単価が高くなった
・建材の高騰で予算に合わない
・メーカーの見積もりが予算に合わない
・職人によって、品質・工期が不安定
・複雑な設計で工事費が上がる

プレカット価格高騰への対処法

プレカット価格高騰への対処法は、大きく3つあります。

  • 依頼主から合意を得る
  • 国産材への転換支援を検討する
  • 日本政策金融公庫からの資金調達を検討する

プレカットの価格高騰で、大きな影響を受けた工務店も少なくありません。

今後生き残るためにも、以下のような対処法を実践しましょう。

依頼主から合意を得る

価格が高騰していること、木材が変更になる可能性がある旨を事前に伝えて、依頼主から合意を得ましょう。

依頼主からの合意がないまま工事を進めると、後々トラブルに発展しかねません。

場合によっては工務店側の費用負担の増加にもつながるため、依頼主からの合意を得るのはもはや必須といえるでしょう。

国産材への転換支援を検討する

日本の木材の供給が不足している事態をみて、林野庁が国産材への転換支援を実施していることがあります。

支援をうまく活用できれば、費用を抑えながら国産材への転換が図れるかもしれません

ただし、利用条件や援助を受けられる金額については制度ごとに異なるため、林野庁の公式サイトなどで最新の情報を確認するようにしましょう。

参考:林野庁

日本政策金融公庫からの資金調達を検討する

プレカット価格の高騰により売上が下がっているときは、日本政策金融公庫からの資金調達も検討してください。

日本政策金融公庫は、法人や事業主を支援する独立行政法人のことです。

さまざまな融資を行っているので、外的要因によって売上が減少したときに受けられる支援を利用してみるのもよいでしょう。

参考:日本政策金融公庫

ウッドショックの今後の見通し

ウッドショックの今後の見通し

ウッドショックの今後の見通しは、以下のとおりです。

  • 木材価格はしばらく元に戻らない
  • ロシア・ウクライナ情勢も関係している

ウッドショックにうまく対応していくためにも、しっかりと把握しておきましょう。

木材価格はしばらく元に戻らない

木材価格についてはやや戻りましたが、完全には戻っていません

これは、2025年度からの省エネ基準適合義務化による建材需要の変化が影響しています。

省エネ基準を満たすために、新たな建材が必要になるケースも少なくありません。

木材の需要が下がらないので、価格もしばらくは元に戻らないと予想できます。

また、円安も大きな影響を与えています

円安が解消されれば輸入には有利に働くので、木材価格の高騰に対応できる可能性がありますが、円安が解消される見込みはたっていません。

このことからも、木材価格はすぐには戻らないといえるでしょう。

ロシア・ウクライナ情勢も関係している

ロシアは、日本を非友好国として木材の輸出を制限しています。

日本はロシアからは多くの木材を輸入していませんが、他の国でロシアに頼っているところはあります。

ですから、ロシア・ウクライナ情勢が落ち着けば、木材がロシアから輸出され、世界的に見ればウッドショックが緩和するという見方もできます。

ただ、現状ロシアとウクライナの戦争が落ち着くのはまだ見通しが立っておらず、戦争期間は長くなっています。

いずれにしても終息は未だ明確になっておらず、今後もウッドショックの影響は続くでしょう。

まとめ:ウッドショックの影響で集客にお悩みの人はMake Houseにお任せください

ウッドショックによって木材の価格は上昇し、日本の住宅業界は大きな打撃を受けました。

とくに、工務店やハウスメーカーは甚大な影響を受けているところも少なくありません。

そのまま何も対策を講じなければ、影響は拡大するでしょう。

私たちMake Houseは、工務店に強固な家づくりをおすすめしています。

より強固な家づくりをコストダウンもしつつお客様に提供したいと考えている場合は、以下のリンクより資料をご確認ください。

アフターコロナの資材高騰や着工棟数減少など先行きが不透明な時代に正しいコストダウンを図ることが工務店経営にとって必須となります。詳しくは以下の資料を無料ダウンロードして、是非御社の業務改善にお役立てください。

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