家を支える大事な基礎。
災害が増えているからこそ、安心できる基礎を選びたいところです。
基礎には「ベタ基礎」と「布基礎」があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
予算や地域によって、どちらを選ぶべきかは変わってくるので、違いを知っておきましょう。
また、ベタ基礎よりも「強固」で「コストパフォーマンスが良い」地中梁基礎についてもご紹介します。
この記事でわかること
- ベタ基礎の構造とメリット・デメリット
- 布基礎の構造とメリット・デメリット
- ベタ基礎と布基礎の比較
私たちMake Houseは、工務店に強固な家づくりをおすすめしています。
基礎だけで安心するのではなく、建築物全体の耐震性を考えてみませんか。
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ベタ基礎の構造とメリット・デメリット

ベタ基礎は、面で家を支える構造です。
基礎の立ち上がっている部分と床全面を、鉄筋コンクリートで一体化させます。
新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド|国土交通省<https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001586565.pdf>
上図の右側が、ベタ基礎の断面を表したものです。
ベタ基礎のメリットとデメリットを解説します。
ベタ基礎のメリット:耐震性に優れる
ベタ基礎は底面全体で家を支えます。
そのため耐震性に優れる点がメリットです。
例えばハイヒールとスニーカーでは、スニーカーの方が安定します。
より広い面積で支えるベタ基礎が安定するのは、このためです。
建物の一部が沈下して傾く「不同沈下」が起こりにくいのも、ベタ基礎のメリットです。
ベタ基礎のメリット:シロアリ被害を防ぎやすい
ベタ基礎は家の底面をすべてコンクリートで覆います。
そのため隙間がなく、シロアリの侵入経路を遮断できます。
さらにベタ基礎は地面をコンクリートで覆うので、湿気にも強い作りです。
シロアリは湿気を好むため、ベタ基礎の環境は生息に不向きとされています。
ベタ基礎のデメリット:コストが高くなる
ベタ基礎は、基礎の立ち上がり部分と床全面に鉄筋コンクリートを使用します。
この構造は、コストが高くなる原因です。
布基礎と比較すると、使用する鉄筋コンクリートの量は多くなります。
鉄筋コンクリートの量が多いので、費用がかさんでしまいます。
ベタ基礎のデメリット:寒冷地には向かない
寒冷地では地面が凍結して地盤を押し上げるのを防ぐために、より深く掘り凍結しないところに基礎を設置します。
面で支えるベタ基礎は、寒冷地ではより深く広く掘る必要が生じます。
- 鉄筋コンクリート費
- 残土処理
- 人件費や重機代
これらにコストがかかるため、寒冷地にベタ基礎は向きません。
どの程度深く掘るか(凍結深度)は地域によって異なるので、凍結深度については自治体の情報をご確認ください。
Make Houseでは、以下のページでベタ基礎についての情報を発信しています。
布基礎の構造とメリット・デメリット

T字を逆にした形状の鉄筋コンクリートを土台にする、布基礎。
ベタ基礎と比較して、家を支える面積が小さい特徴があります。
新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド|国土交通省<https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001586565.pdf>
上図の左側が、布基礎の断面図です。
布基礎のメリットやデメリットを解説します。
布基礎のメリット:コストを抑えやすい
ベタ基礎と布基礎では、使用する鉄筋コンクリートの量が違います。
使用する材料の量が少ない布基礎は、コストが抑えやすい点がメリットです。
布基礎のデメリット:耐震性はベタ基礎に劣る
ベタ基礎と比べて、布基礎は家を支える面積が小さくなります。
そのため耐震性はベタ基礎に劣ります。
- 基礎
- 地盤
- 建物
これらによって、耐震性は変わります。
基礎だけで判断するのではなく、構造計算で建物を強化する方法もおすすめです。
構造計算については、以下の記事が参考になるのでぜひチェックしてみてください。

布基礎のデメリット:シロアリ被害を受けやすい
布基礎は、基礎の立ち上がり部分のみがコンクリートで構成されています。
床下の地面は土のままであり、シロアリ被害を受けやすくなります。
シロアリが侵入しやすく、さらに生息環境に合う湿気があるためです。
- 防湿・防虫シートを敷く
- 地面にコンクリートを流す
- 定期点検
これらの対策で、シロアリを防ぎましょう。
ベタ基礎と布基礎の比較

ベタ基礎と布基礎の特徴を比較します。
ベタ基礎 | 布基礎 | |
---|---|---|
価格 | やや高価 | 安価 |
耐震性 | 優れる | やや劣る |
寒冷地施工 | 向かない | 向いている |
シロアリ被害 | 防ぎやすい | 被害を受けやすい |
湿気 | 強い | こもりやすい |
それぞれ詳しく解説します。
コスト:比較検討がおすすめ
鉄筋コンクリートの量が多いベタ基礎は、高価になりがちです。
価格が気になる場合は、ベタ基礎と布基礎の両方の費用を比較検討しましょう。
ベタ基礎に慣れた施工会社では、価格差が大きくないケースもあるからです。
地域や施工会社によってコストが変わるため、比較検討の余地はあります。
耐震性:基礎だけでなく全体の耐震性を高めるべき
ベタ基礎は布基礎よりも、耐震性に優れます。
点で支える布基礎と比べて、ベタ基礎は面で支えるからです。
ただし、耐震性は基礎だけでは決まりません。
地盤や建物の工夫でも、耐震性は強化できます。
構造計算もあわせて実施すると、より安全性の高い住宅が建てられるでしょう。
以下の記事でも必要性について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

シロアリや湿気対策:絶対は無いので点検が重要
ベタ基礎は湿気に強い作りのため、シロアリ被害を防ぎやすいといえます。
しかし、「絶対シロアリは発生しない」とは断言できません。
ベタ基礎、布基礎のどちらでも、定期点検が必要です。
基礎のひび割れから侵入するケースもあります。
家は建てて終わりではなく、定期的な点検をしましょう。
工期:変わらない
工期を気にする人も多いでしょう。
ベタ基礎と布基礎では、工期や工程に大きな差はありません。
なるべく早い完工を目指す場合も、基礎の種類によって工期は変わらないのでご安心ください。
ベタ基礎と布基礎に関するよくある質問

ベタ基礎か布基礎か、迷う人には以下のような質問を挙げる人もいます。
- ベタ基礎か布基礎かを見分ける方法は?
- 布基礎からベタ基礎に変更できる?
- 布基礎を選んで後悔しない?
これらの質問に分かりやすく回答します。
Q1:ベタ基礎か布基礎かを見分ける方法は?
完成後に見た目で、ベタ基礎か布基礎かを見分けるのは難しいといえます。
- 「建築計画」の看板で基礎工法を確認(新築現場の場合)
- 構造計算書から確認
- 住宅診断を依頼
これらの方法で基礎を確認できます。
Q2:布基礎からベタ基礎に変更できる?
布基礎は、ベタ基礎に変更できます。
ただし、大規模なリフォームが必要です。
リフォームで変更するには、多額の費用と長い工期が必要です。
これから住宅を建設する場合は、どちらの基礎が向いているかを考慮しておきましょう。
Q3:布基礎を選んで後悔しない?
コスト面で悩んでいるのなら、ベタ基礎と布基礎で比較してください。
施工会社によって、価格差に違いがあるためです。
耐震性はベタ基礎が優れているといわれますが、建物や地盤にも工夫が必要です。
全体のバランスが必要なため、一概に布基礎が悪いとはいえません。
耐震性で悩むのであれば、構造計算を検討してもいいでしょう。
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まとめ:ベタ基礎よりも強固でコストパフォーマンスがよい地中梁基礎
ベタ基礎は、面全体で家を支えます。
一方、布基礎は点で支える構造です。
この違いを理解し、予算や地域に合わせて、ベタ基礎と布基礎の選択をしましょう。
地震や災害が増えているからこそ、強固な家づくりが注目されています。
そこでMake Houseでは、ベタ基礎よりも強固でコストパフォーマンスが優れた独自の地中梁基礎「G Base」を開発いたしました。

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