新耐震基準とは？旧耐震基準との違いや現行の耐震基準も解説

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そもそも耐震基準とは？

そもそも耐震基準とはどのような基準で、耐震等級とはどのような違いがあるのか解説します。

耐震基準とは地震に対して建物が安全であるための基準

耐震基準とは地震に対して建物が安全であるための建築基準法が定めている基準です。近年大地震の発生が増えており、被害も大きいため、耐震基準は年々厳格化されています。

家を建てるときには、建築基準法が定める最新の耐震基準を遵守する必要があります。

ただし、耐震基準は、大地震が発生した際に建物の倒壊による人的被害を防ぐための基準であり、被害後もそのまま住み続けられることを保証するものではないことを理解しておきましょう。

耐震等級との違い

耐震等級とは、住宅の品質確保の促進等に関する法律（品確法）が定める「住宅性能表示制度」に基づいた耐震性の判断基準のことです。

耐震等級は等級1から等級3まで3段階に分けて表されており、等級1は建築基準法レベルの耐震性能を満たす最低限の水準です。

耐震等級の認定には第三者機関の審査が必要ですが、耐震等級の取得は義務ではなく、任意の制度です。

構造計算によって耐震等級3を取得すると、耐震性の高い建物であることが証明されるため、お客様からの信頼を得られるでしょう。

以下の記事も参考になるので、ぜひチェックしてみてください。

新耐震基準と旧耐震基準の違い

耐震基準はたびたび改正されていますが、大きく変化のあった新耐震基準と旧耐震基準との違いについて確認しましょう。

旧耐震基準とは

旧耐震基準とは1950年から1981年5月31日まで適用されており、震度5強レベルの揺れでも建物が倒壊しない耐震基準のことです。

そのため、震度5強レベル以上の地震が起きると対応できない基準といえます。

実際に1978年の宮城県沖地震では、多くの家が倒壊し、甚大な被害を受けたとされています。

この悲惨な震災を教訓として、新耐震基準が制定されました。

新耐震基準とは

1981年に制定された新耐震基準は、震度6強～7程度の大地震でも建物が倒壊しないように定められた基準のことで、旧耐震基準と比べて耐震性に関する規定は厳格化されました。

なお、法改正により耐震基準が強化されても、古い家は古い基準のままなので、耐震性に不安が残ってしまうのが実情です。

現行の耐震基準とは？

1995年に発生した阪神・淡路大震災によって新耐震基準の弱点が明らかになったため、2000年に新耐震基準からさらに耐震基準が強化されています。

2000年基準と呼ばれる耐震基準が導入され、現在でも木造住宅の耐震設計の基準として適用されています。

2000年基準で強化された項目は、以下のとおりです。

四分割法によるバランス規定などが定められた

新耐震基準では、耐力壁の強化がされ、床面積あたりに必要な壁量などが規定されましたが、どのようにバランスを取るのかについては決められてはいませんでした。

耐力壁全体のバランスがとれていないと、弱い部分に負担がかかるため、2000年基準では、耐力壁をバランスよく配置する「四分割法」が定められました。

使用する接合金物が厳格化された

阪神・淡路大震災では、縦揺れによって柱が土台から抜けてしまい、建物の倒壊が多発しました。そのため、2000年基準では、接合部に使う金物に関しても細かく指定されるようになっています。

床の剛性も重視されるようになった

2000年基準以前は壁を強くすることが重視されてきましたが、耐力壁をいくら強化しても壁を支える床が耐えられなければ壁が倒れるため、2000年基準では床の剛性も求められるようになっています。

地盤に見合った基礎構造にすることが義務化された

2000年基準では、床の剛性だけでなく地盤についても明記されています。いくら地震に強い家を建てたとしても地盤が弱ければ倒壊します。

そのため、2000年基準では地盤調査を行い地盤にどれくらいの力があるのかを測定し、必要があれば地盤改良を行った上で基礎を作ることが求められるようになりました。

まとめ｜構造計算であればMake Houseにお任せください！

今回の記事では、新耐震基準について詳しく解説しました。

現行の基準である2000年基準では耐力壁をバランスよく配置する四分割法が定められたり、使用する接合金物が厳格化されたりと新耐震基準よりもさらに厳しくなりました。

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