間取りを自由に変更できるスケルトン・インフィルの仕組みをご存知でしょうか?
ライフスタイルの多様性が進んでいる昨今、住宅業界ではこのスケルトン・インフィルが注目を集めています。
そこで今回は、スケルトン・インフィルについてわかりやすく解説します。
また、フルスケルトンリノベーションとの違いや一般分譲住宅との違いも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- スケルトン・インフィルとは何か
- スケルトン・インフィルのメリット
- スケルトン・インフィルで気をつけたいこと
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スケルトン・インフィルとは?

スケルトン・インフィルは、構造躯体と設備や内装を分けて建築する方法です。
- スケルトン:骨組み、構造体
- インフィル:内装、設備、間仕切り
スケルトンとインフィルを別の概念として捉えて、インフィルの部分だけを切り分けて変更できます。
もともと日本のマンションやアパートなどの集合住宅で採用されることが多い工法でしたが、近年は一戸建ての住宅にも取り入れられるようになっています。
スケルトン・インフィルの6つのメリット

スケルトン・インフィルのメリットは、以下の6つです。
- 柔軟に間取りを変更できる
- リフォームしやすい
- 配管設備のメンテナンスが簡単にできる
- 耐久性・耐震性が高い
- 長く快適に暮らせる
- 環境問題にも配慮できる
メリットにしっかり目を通して、スケルトン・インフィルへの理解を深めていきましょう。
柔軟に間取りを変更できる
スケルトン・インフィルは、柔軟に間取りを変更できます。
これは、最初から構造躯体と設備・内装が分けて設計・施工されているからです。
「間取りなんて変えない」と思う方もいるかもしれませんが、数年、数十年経つと子どもの成長や生活スタイルに合わせて間取りを変更したくなることも珍しくありません。
スケルトン・インフィルなら「子ども部屋を2つに分けたい」「収納スペースを増やしたい」といった状況にも対応可能です。
リフォームしやすい
スケルトン・インフィルは、リフォームしやすいという魅力もあります。
スケルトン・インフィルは建物の骨格部分に変更は加えないため、内装や設備を自由にリフォーム可能です。
自分が年齢を重ねたタイミングや、子ども世代に住宅を継承したときも、最新の設備を取り入れたリフォームができるため、非常に便利です。
配管設備のメンテナンスが簡単にできる
スケルトン・インフィルは、配管設備のメンテナンスが簡単にできます。
従来の住宅は配管設備が構造体に埋め込まれている影響で、メンテナンスが大掛かりになることもありました。
その点、スケルトン・インフィルは配管設備のみを交換できるため、大掛かりな施工をする必要がありません。
耐久性・耐震性が高い
スケルトン・インフィルは、実は耐久性および耐震性が高いという特徴があります。
これは、スケルトン・インフィルが建物を長期間使うことを目的としているからです。
構造躯体には劣化を軽減する措置が施されているほか、設備のメンテナンスがしやすいので建物の寿命を延ばせます。
長く快適に暮らせる
スケルトン・インフィルは、長く快適に暮らせます。
ここまでに説明したメリットを確認すれば一目瞭然でしょう。
- 柔軟に間取りを変更できる
- リフォームしやすい
- 配管設備のメンテナンスが簡単にできる
- 耐久性および耐震性が高い
長く快適に暮らすために必要な要素がしっかり揃っています。
住宅は、お客様にとって高い買い物となります。
そのため、長く快適に暮らせる構造の住宅は興味関心が高まるでしょう。
環境問題にも配慮できる
実は、スケルトン・インフィルは環境問題にも配慮できます。
スケルトン・インフィルは長く快適に暮らせるので、家を壊すときの廃棄物を削減できたり、重機の使用にかかる燃料を節約できたりします。
環境問題は近年注目を集めている話題であり、それに配慮した住宅に住めるとなれば自然と興味も湧くでしょう。
環境配慮型の住宅を希望される方には適した工法です。
スケルトン・インフィルで気を付けたい4つのこと

スケルトン・インフィルで気をつけたいことは、以下の4つです。
- 建設コストが高くなるケースもある
- メリットを感じるまでに時間がかかることがある
- マンションだと制約が発生することがある
- 水回りの配置変更は二重床が必要になる
メリットの多いスケルトン・インフィルですが、一部気をつけたいことも存在します。
ここでしっかりチェックおきましょう。
建設コストが高くなるケースもある
スケルトン・インフィルは、建設コストが高くなるケースもあります。
例えば、構造躯体部分は自然災害に耐えられる耐久性や耐震性を備えた設備にする必要があるため、材料費がかさむ可能性があります。
ただし、建物完成後はリフォームやメンテナンスにかかる費用を抑えつつ長く使えるので、長い目で見ればコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
メリットを感じるまでに時間がかかることがある
スケルトン・インフィルは、メリットを感じるまでに時間がかかることがあります。
例えば、スケルトン・インフィルのメリットは柔軟に間取りを変更できることや、リフォームしやすいことですが、建てていきなりそのような施工をする方は少ないと考えられます。
スケルトン・インフィルの魅力は長い目でみたときに感じられるものが多いため、短時間で効果を感じたいと考える方には向いていないかもしれません。
しかし、長期的には恩恵が多いことは理解しておくべきでしょう。
マンションだと制約が発生することがある
実は、マンションによっては管理規約により制約が発生することがあります。
例えば、住居者同士のトラブルを防ぐ目的で自由に間取りを決められないこともあります。
スケルトン・インフィルであっても、間取りを大きく変えられないマンションもあるため、事前に規約などを確認するようにしましょう。
水回りの配置変更は二重床が必要になる
水回りの配置変更は、二重床が必要になることがあります。
- 二重床:構造躯体と床材の間に空間がある二重構造の床
二重床でないと、構造躯体から工事しなければ配管を移動できないケースがあります。
配管設備を簡単にメンテナンスできるというスケルトン・インフィルのメリットがなくなってしまうため、注意が必要です。
フルスケルトンリノベーションとの違いとは?

スケルトン・インフィルを調べていると、フルスケルトンリノベーションという言葉を目にすることがあります。
スケルトン・インフィルは建物の構造のこと、フルスケルトンリノベーションは工法の一種だと理解しておくといいかもしれません。
- フルスケルトンリノベーション:構造躯体のみを残し、それ以外の設備などを撤去するリノベーション
スケルトン・インフィルは構造躯体と設備が分かれている住宅構造のことを意味しており、フルスケルトンリノベーションに適しています。
似た言葉ではありますが、混同しないように注意しましょう。
スケルトン・インフィルと一般分譲住宅の違い

スケルトン・インフィルと一般分譲住宅の違いは、以下のとおりです。
項目 | スケルトン・インフィル | 一般分譲住宅 |
---|---|---|
最初の間取り | 自由に設計できる | 事前に決定されている |
間取りの変更 | 容易にできる | 大掛かりな施工が必要 |
バリアフリー化 | 容易にできる | 大掛かりな施工が必要 |
設備の交換 | 容易にできる | 大掛かりな施工が必要 |
どの程度住めるか | 設備交換が容易なため、構造寿命と同じコンクリートなら100年程度住むことができる | 設備寿命は25年〜30年程度 |
一般分譲住宅と比較すると、スケルトン・インフィルのほうが自由度が高いことがわかります。
しかも、長期間住めるためコストパフォーマンスも良好です。
一般分譲住宅が悪いわけではありませんが、スケルトン・インフィルはメリットが多いと把握しておきましょう。
スケルトン・インフィル構造は長く暮らせる自由な箱

スケルトン・インフィルは、構造躯体と設備・内装が分けてある構造のことです。
柔軟に間取りを変更できたり、リフォームがしやすかったりとさまざまなメリットがあるため、ぜひおすすめしたい住宅構造です。
ただし、気をつけたい点も存在するため、お客様に伝える際は説明を忘れないように注意しましょう。
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