年間棟数で変わる“勝てる”建築会社の組織体制──営業比率50%超が生む収益最大化の法則

建築ビジネスは、棟数ごとに戦略をしっかりと練ることが大切です。

営業比率を50%以上に保ち、案件獲得から引き渡しまでをスムーズにすることで、限られた人員でも粗利を確保しやすくなります。

まずは年間棟数に応じた理想の人員バランスを把握し、規模拡大に合わせて組織を段階的にアップデートする発想が欠かせません。

そこで今回の記事では「年間棟数で変わる“勝てる”建築会社の組織体制」をメインテーマにして解説します。

「なかなか自社の組織体制をイメージできない」「利益を上げる組織体制を作るのに苦戦している」と悩んでいるのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 年間棟数別「理想の建築会社の組織体制」
  • 具体的な組織体制のコツ
  • 勝てる建築会社の組織体制にするコツ

年間棟数10棟以上になると、社内体制を整えることが必要です。詳しくは以下の資料を無料ダウンロードして、是非御社の業務改善にお役立てください。

目次
・こんなお悩みはありませんか?
・良い人材が確保できない
・募集をかけても人が集まらない
・育てても辞めていく
・できない人材をクビにできない
・自走できる組織ができない

目次

年間棟数別「理想の建築会社の組織体制」

一言で建築会社といっても、年間に扱う棟数で最適な組織図は大きく変わります。ここからは、以下の3パターンに分けて詳しく見ていきましょう。

年間10棟モデル(売上目標:4億円)

項目 内容
モデル名 年間10棟モデル(売上目標:4億円)
人員配置 4名
内訳 社長 1名 / 現場監督兼営業 2名 / 事務 1名
売上内訳 新築10棟:3億円 / リフォーム:1億円
粗利目標 1.2億円

年間10棟規模では、トップ自らがプレイングマネージャーとなり、現場監督が営業を兼務する編成が効率的です。

高い利益率を実現するには、設備工事や設計の詳細は信頼できる外部パートナーへ委託し、社内は顧客対応に集中する必要があります。

事務は補助金申請や見積書作成などバックオフィスを一手に担い、社長は資金繰りとブランド発信で将来の受注基盤を築けるのが理想的です。

この規模であれば意思決定も速く、顧客の要望を即座に図面と見積に反映できる体制が最大の武器となるでしょう。

年間30棟モデル(売上目標:12億円)

項目 内容
モデル名 年間30棟モデル(売上目標:12億円)
人員配置 10〜12名
内訳 社長 1名 / 営業 6名(うち現場兼務3名)
施工管理 2名 / 事務 1名 / 経理 1名
売上内訳 新築:9億円 / リフォーム:3億円
粗利目標 3.6億円

年間30棟まで伸びると、属人的な営業体制では限界が訪れます。

そこで営業6名体制を敷き、うち3名を現場兼務とすることで「売る人が現場を知っている」強みを維持しつつ対応します。

施工管理2名は品質管理と工程調整に専念し、社長はマネジメントにフォーカス。

また、事務と経理はそれぞれ専任を置き、資金繰りや請求フローを安定化させましょう。

年間100棟モデル(売上目標:40億円)

項目 内容
モデル名 年間100棟モデル(売上目標:40億円)
人員配置 30〜35名
内訳 社長 1名 / 営業 18名(うち現場兼務5名)
施工管理 6名 / 設計 4名 / マーケティング 2名 / 事務・経理 4名
売上内訳 新築:30億円 / リフォーム:10億円
粗利目標 12億円

100棟を超える段階では、営業18名のうち5名が現場兼務というハイブリッド体制により、提案力と工程理解を両立させながら契約を増やしていきます。

施工管理6名と設計4名がBIM活用などで生産性を上げ、原価を抑制。

マーケ専任2名がWeb集客を強化し、安定的な新規集客を生み出せると理想的です。

また、事務・経理4名は電子契約とクラウド会計で月次決算を迅速化。

社長は自社のビジョンの浸透と組織文化の醸成、社員の育成体制の構築に専念し、リフォーム売上10億の伸びしろを引き出します。


勝てる建築会社の組織体制にするためには?

建築会社が勝てる体制を築くためのポイントは「外注と内製の線引き」を明確にすることです。

顧客接点を担う営業や現場監督は内製比率を高め、マーケティングや設計など専門性の高い領域は実績豊富なパートナーと連携して質と速度を両立させます。

ルーティン作業は極力外注化し、社内のリソースを顧客体験の向上に集中させることを優先しましょう。

私たちは、こうした体制設計を支援するための資料を用意しました。

配布している資料では、工務店の組織づくりの基礎からわかりやすく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。


まとめ

建築会社の成長ステージごとに求められる組織体制は異なりますが、共通するのは営業比率50%超という点です。

案件を確保し続ける仕組みを中心に据え、棟数に合わせて分業化を進めれば、高い利益率を安定して確保しやすくなります。

外注と内製の境界を明確にし、固定費を抑えながら専門性を高めることが勝敗を分けるポイントです。

自社の現状と目標棟数を照らし合わせ、今回の記事でご紹介したモデルを参考に組織構築に取り組んでみてください。

もし、イメージがわきづらいという場合は、より分かりやすく説明した資料を以下のリンクからダウンロードできます。

参考にしつつ、勝てる建築会社を目指しましょう。

年間棟数10棟以上になると、社内体制を整えることが必要です。詳しくは以下の資料を無料ダウンロードして、是非御社の業務改善にお役立てください。

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・こんなお悩みはありませんか?
・良い人材が確保できない
・募集をかけても人が集まらない
・育てても辞めていく
・できない人材をクビにできない
・自走できる組織ができない

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