GX志向型住宅の条件とは?補助金は最大で160万円受け取れる?

GX志向型住宅の条件を満たせば、最大で160万円の補助金を受け取れる可能性があります。この制度は、お客様にとって魅力的なものです。

ただし、GX志向型住宅には一部デメリットも存在します。メリットもデメリットも加味したうえで、お客様に提案するのがおすすめです!

この記事では、GX志向型住宅の基準・条件をはじめ、これまでの支援策との違いやメリット、デメリットなど、GX志向型住宅について網羅的に解説します。

GX志向型住宅の条件、制度について詳しく知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • GX志向型住宅の基準・条件
  • GX志向型住宅とこれまでの支援策との違い
  • GX志向型住宅のメリット・デメリット
目次

GX志向型住宅の基準・条件とは?

GX志向型住宅の基準・条件とは?

GX志向型住宅の基準および条件は、以下のとおりです。

  • 耐熱等性能等級が6以上であること
  • 再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率が35%以上であること
  • 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率が100%以上

それぞれの詳細を確認しましょう。

耐熱等性能等級が6以上であること

GX志向型住宅の基準を満たすためには、耐熱等性能等級が6以上でなければなりません

条件を満たすためには、高い性能をもつ断熱材あるいは窓の導入が必要です。

条件を満たしている住宅は断熱性能が大幅に向上するため、冷暖房の使用を減らせます。

結果、光熱費の削減を期待できるというメリットがあります

また、高い省エネ性能が評価されるので市場価値が向上し、資産価値の上昇に好影響をもたらすのも魅力です。

再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率が35%以上であること

GX志向型住宅は、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギーの消費量削減率35%以上を満たさなければなりません

効率の良い空調設備、照明器具、無駄にエネルギーを消費しない建築デザインなどで条件を満たします。

条件を満たすと、環境負荷を抑えられる、かつ維持費を軽減できる住宅になります。

再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率が100%以上

GX志向型住宅は、再生可能エネルギーを含めた一次エネルギーの消費量削減率100%以上を満たす必要があります

具体的には、太陽光発電または蓄電池などを導入することで基準値を達成します。

電力を自家消費できるようになれば、電気代の負担も減るでしょう。

GX志向型住宅の特徴は、以下の記事でまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

GX志向型住宅とこれまでの支援策との違い

GX志向型住宅とこれまでの支援策との違い

GX志向型住宅は子育てグリーン住宅支援事業の一環で、最大で160万円の補助金を受けられる可能性があります。

非常に大きな補助金の額に魅力を感じるお客様も多いでしょう。

GX志向型住宅の補助金を受け取るための条件は、以下のとおりです。

  • GX志向型住宅の基準を満たしていること
  • 夫婦のいずれか一方が39歳以下あるいは18歳未満の子供を持つ子育て世帯

また、従来の長期優良住宅やZEH水準住宅との変更点は大きく3つあります。

  1. 補助金の最大金額が増加した
  2. リフォーム時の必須工事が最低1つから2つに増えた
  3. リフォーム時の任意工事の種類が2つ減った

長期優良住宅やZEH水準住宅と似ているように感じるかもしれませんが、細かな条件は変更されているので、注意が必要です。

GX志向型住宅の条件をクリアすると得られるメリット

GX志向型住宅の条件をクリアすると得られるメリット

GX志向型住宅の条件をクリアすると得られるメリットは、5つあります。

  • 住宅ローンの優遇措置を受けられる
  • 光熱費を削減できる
  • 環境にやさしい
  • 健康面でも利点がある
  • 災害に負けない家になる

それぞれの詳細を見ていきましょう。

住宅ローンの優遇措置を受けられる

条件をクリアすると、高性能住宅に適用可能な住宅ローン減税、優遇金利を活用できる可能性があります。

具体的には、固定金利またはフラット35の特別金利引き下げ制度の対象となるケースもあります。

ローンの負担を軽減できる可能性があるのは、非常に魅力的でしょう。

光熱費を削減できる

条件を満たしている住宅は、高い断熱性能を誇ります。

そのため、冷房や暖房の効率が数段良くなり、光熱費を大きく削減できます

夏は涼しく、冬は暖かいを実現可能です。

環境にやさしい

条件を満たした住宅は、二酸化炭素の排出量を大きく削減できるので、環境にやさしいという特徴があります。

再生可能エネルギーを活用できれば、自給自足を目指せる上、省エネだけではなく環境にやさしい住まいを実現できます。

健康面でも利点がある

実は、GX志向型住宅には健康面でもメリットがあります。

たとえば、外気の影響を受けにくい住宅になるので、部屋同士の温度差が軽減し、ヒートショックのリスクを減らせます

さらに、高い換気性能を誇る設備を活用すれば、シックハウス症候群、アレルギーといった健康面でのトラブルも回避できるかもしれません。

とくにお子様やご年配の方が住んでいる方にとって、大きなメリットといえます。

災害に負けない家になる

条件を満たした住宅は、災害に負けない家になります。

たとえば、太陽光発電や蓄電池を導入しているなら、もし災害で停電が起きても対応できるでしょう。

また、エコキュートを採用すれば、災害のときでも貯湯タンクに貯めておいたお湯を使えます

万が一の場合でも、対策が可能になるので、お客様にアピールする際の材料になるでしょう。

GX志向型住宅の条件を満たしてもデメリットは発生する?

GX志向型住宅の条件を満たしてもデメリットは発生する?

GX志向型住宅にはさまざまなメリットがありますが、以下のようなデメリットも存在します。

  • 初期費用が高額なケースが多い
  • 太陽光パネルの設置が必要なケースが多い
  • 立地によっては対象外のケースもある

「想像とは違った」と後悔しないように、あらかじめ目を通しておきましょう。

初期費用が高額なケースが多い

GX志向型住宅は、初期費用が高額になるケースが多い傾向にあります

これは、GX志向型住宅ではより高性能な断熱材、再生可能エネルギーに関する設備の導入が必要な点が大きな理由です。

補助金が使えれば、ある程度初期費用の負担は軽減できますが、それでも初期費用はネックになるかもしれません。

太陽光パネルの設置が必要なケースが多い

GX志向型住宅は、再生可能エネルギーの利用を前提にしているので、太陽光パネル設置が必要になるケースがあります

太陽光パネルの設置にメリットはあります。

しかし、十分な発電量を維持できなかったり、維持費がかかったり、そもそも設置するスペースがなかったりと、いくつかリスクもあるため注意が必要です。

立地によっては対象外のケースもある

立地によっては、いくらほかの条件を満たしていても対象外となるケースがあります。

たとえば以下のような場合は、GX志向型住宅には該当しません。

  • 土砂災害特別警戒区域にある住宅
  • 災害危険区域にある住宅 など

また、GX志向型住宅として認められるためには、住戸の面積が50〜240平方メートル以下でなければなりません

GX志向型住宅に関するFAQ

GX志向型住宅に関するFAQ

GX志向型住宅に関するFAQは、以下のとおりです。

  • 子育てグリーン住宅支援事業って何ですか?
  • GX志向型住宅を建てるときの注意点は何ですか?
  • GX志向型住宅に将来性はありますか?
  • GX志向型住宅はいつからですか?

GX志向型住宅への理解を深めるためにも、回答にしっかり目を通しておきましょう。

子育てグリーン住宅支援事業って何ですか?

子育てグリーン住宅支援事業は、2025年に新築および住宅リフォームで利用できる補助金の制度です。

子育てと記載されていますが、条件を満たせばすべての世帯が対象になります。

詳しくは、以下の記事をご確認ください。

GX志向型住宅を建てるときの注意点は何ですか?

GX志向型住宅を建てるときは、補助金の要件とデメリットがあることを把握しておきましょう

補助金はいつでも申請できるわけではなく、期限があります。

さらに、本記事でも紹介しましたが、GX志向型住宅には一部デメリットも存在します。

注意点を把握しておかなければ、お客様に正確な説明ができないので細部まで詳細を読み込んでおきましょう。

GX志向型住宅に将来性はありますか?

GX志向型住宅には、将来性があるといえます。

現在、政府はクリーンエネルギーを中心とした社会構造に転換することを目指しており、今後もエネルギー効率の高い住宅が普及していくと予想されます。

さらに、GX志向型住宅は補助金、税制優遇などの支援が拡充される見通しなので、未来は明るいといえるでしょう。

GX志向型住宅はいつからですか?

GX志向型住宅は、2024年11月22日以降に基礎工事よりあとの工程に着手した新築工事から補助対象です。

そのため、2024年11月22日以降に工事を始めた場合は補助の対象になる可能性があります。

まとめ|GX志向型住宅・集客のことならMake Houseへ

GX志向型住宅は、高い断熱性能を誇る環境にやさしい住宅のことです。

認められるためには細かい条件を満たす必要がありますが、クリアできれば光熱費の負担を軽減できる、かつ災害に強い家を建てられます。

ただし、初期費用が高くなるといったデメリットもあります。

そのため、お客様に説明するときには、メリットだけではなくデメリットまで踏まえて丁寧に伝える必要があるでしょう。

Make Houseは、工務店様に特化した包括的なサポートを実施しています。

「GX志向型住宅のこと」「集客のこと」でお悩みの場合は、いつでもご相談ください。

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