長期優良住宅の申請の流れ・方法や費用は?忘れてはいけない注意点3選

長期優良住宅について、クライアントから聞かれて困った経験はありませんか。
申請は工務店だけでなく建築主(施主)でも可能なため、方法や費用について相談されるケースもあるでしょう。

曖昧な情報では、クライアントからの信頼を獲得できません。

長期優良住宅の申請方法や費用については、工務店の営業者でも知っておく必要があります。

本記事では、長期優良住宅の申請について解説します。

この記事でわかること
  • 長期優良住宅の申請の流れ
  • 長期優良住宅の費用
  • 長期優良住宅の申請時の注意点

私たちMake Houseは、工務店向けにサポートサービスを提供しています。

長期優良住宅の申請代行を利用して、設計や営業に集中しませんか。

長期優良住宅の申請も代行しています。詳細についてはお問い合わせください。

目次

長期優良住宅の申請の流れ

長期優良住宅申請は、登録住宅性能評価機関の審査と所管行政庁への申請が必要です。

登録住宅性能評価機関と所管行政庁は、以下の役割を持ちます。

申請者:建築主や施工事業者
登録住宅性能評価機関:申請された住宅が長期使用構造であるか確認する
所管行政庁:長期優良住宅の認定を行う

具体的な申請の流れを、以下に示します。

STEP

事前相談・設計図書作成

申請に必要な書類は所管行政庁によって異なります。

そのため所管行政庁に事前に必要な書類を確認しておくと、手違いが減るでしょう。

所管行政庁と登録住宅性能評価機関は、こちらのサイトで検索可能です。

長期優良住宅建築等計画の認定を行う所管行政庁の検索|一般社団法人住宅性能評価・表示協会

申請者は事前相談で得られた情報を基に、設計図書を作成します。

STEP

技術的審査依頼

申請者が、登録住宅性能評価機関に審査を依頼します。

確認申請書または設計住宅性能評価申請書が必要です。

さらに添付図書として、設計内容説明書や各種図面が必要なので、事前相談で確認しましょう。

STEP

確認書交付

登録住宅性能評価機関が申請者に確認書を交付します。

STEP

認定申請

STEP3で受理した確認書を基に、所管行政庁に認定申請します。

着工前に申請を完了することが法律で定められているので、ご注意ください。

建築確認を同時に希望できる所管行政庁もあります。

建築確認申請について詳しく知りたい人は、関連記事も併せてご覧ください。

STEP

工事完了報告

長期優良住宅は認定申請で終わりではありません。

申請者は、認定を受けた計画に基づいて工事完了した旨を、報告する必要があります。

長期優良住宅の申請にかかる費用

住宅と費用

長期優良住宅の申請には、約6万円かかります。

費用の内訳として、技術審査料と認定申請料が挙げられます。

技術審査料登録住宅性能評価機関が審査するための費用約5万円
認定申請料所管行政庁に認定を受けるための費用約1万円

以下の条件によっても、費用が変わります。

  • 新築住宅または既存住宅
  • 一戸建てまたは共同住宅
  • 床面積
  • 申請先

さらに書類作成にも時間を割かれるため、人件費や印刷代が必要です。

書類作成が不慣れな場合は、申請代行サービスの利用を検討してもいいでしょう。

長期優良住宅の申請における注意点

住宅についてのチェックポイント

長期優良住宅の申請時には、以下の3点に注意してください。

  • 着工前の申請
  • 自治体によって異なる申請書類や手数料
  • 認定後の計画的な点検

着工前に申請が必要

長期優良住宅は、工事着工前に所管行政庁への認定申請が必要です。

登録住宅性能評価機関の技術的審査が済んでいても、先に着工できません

余裕を持ったスケジュールで、申請まで完了しましょう。

自治体によって申請書類や手数料などが異なる

長期優良住宅の制度は全国共通ですが、所管行政庁・自治体によって異なる部分もあります。

例えば以下の内容です。

  • 申請書類
  • 手数料
  • 申請方法

申請についての詳細は、所管行政庁へ聞くのが確実です。

ネットでの情報収集で済ませず、所管行政庁に事前相談してください。

計画的に点検を実施し記録する

長期優良住宅は申請と完了報告では終わりません。

住んでいる間も、計画的に点検と状況に応じた調査や修繕が求められています。

認定を受けられた方は、申請時に作成した維持保全計画に従って計画的に点検を実施し、必要に応じて調査・修繕・改良を行うこと、さらにその内容の記録を作成し保存することが求められます。

引用:長期優良住宅認定制度の概要について|国土交通省<https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001597440.pdf

クライアントの代理として、長期優良住宅を申請する工務店もあるでしょう。

計画的な点検については、最終クライアントに説明しなくてはいけません。

長期優良住宅の申請についてよくある質問

長期優良住宅の申請について、以下の質問を紹介します。

  • 申請から認定までの期間はどれくらいですか?
  • 長期優良住宅の申請は施主が自分でできますか?
  • 長期優良住宅の申請によって固定資産税が変わりますか?
  • 長期優良住宅とGX志向型住宅の違いは?
  • 長期優良住宅以外にも補助金ってありますか?

工務店の場合、クライアントから長期優良住宅について質問される場面もあります。

知識を身に着け、正しい情報をお伝えしましょう。

申請から認定までの期間はどれくらいですか?

登録住宅性能評価機関の技術的審査から認定申請までは、約1か月かかります

ただし、以下のような場合は審査が長期間に及ぶ可能性があります。

  • 図面や計算書などの不備による修正
  • 大規模または複雑な住宅
  • 登録住宅性能評価機関の繁忙期

着工までの期間には、余裕を持ったスケジュールを組んでください。

長期優良住宅の申請は施主が自分でできますか?

工務店だけでなく、施主も長期優良住宅の申請を行えます

ただし書類作成が大変です。

工務店または代行サービスによる長期優良住宅の申請が主流といえるでしょう。

長期優良住宅の申請によって固定資産税が変わりますか?

新築住宅の場合、固定資産税が1/2に減額されます。

減額される期間は、戸建であれば5年、マンションであれば7年です。

国土交通省の以下のページでは、固定資産税だけでなく、長期優良住宅に係る支援制度をまとめています。

長期優良住宅に係る支援制度|国土交通省

長期優良住宅とGX志向型住宅の違いは?

長期優良住宅とGX志向型住宅は、似ているようで異なる制度です。

断熱等性能等級が長期優良住宅は5以上であるのに対して、GX志向型住宅は6以上でなければいけません。

詳しい違いや認定条件については、以下のページを参考にしてください。

長期優良住宅以外にも補助金ってありますか?

戸建住宅ZEH化等支援事業や住宅省エネ2025キャンペーンが挙げられます。

さらに工務店が経営に使える補助金も、賢く利用しましょう。

補助金については、以下のページをお読みください。

まとめ:長期優良住宅の申請は余裕を持ったスケジュールを組もう!

長期優良住宅の申請の流れは、煩雑なので入念なチェックが必要です。

登録住宅性能評価機関に技術的審査を依頼し、確認書が交付されたら、所管行政庁への認定申請ができます。

期間はおおよそ1か月ですが、申請が完了するまでは工事着工できません。

余裕を持ったスケジュールを組むのが、長期優良住宅申請の秘訣ともいえるでしょう。

所管行政庁によって、提出書類や費用が異なるのでご注意ください。

Make Houseでは、長期優良住宅の申請代行サービスを行っています。

Make Houseに長期優良住宅の申請をお任せいただき、設計や営業に集中しませんか。

長期優良住宅の申請も代行しています。詳細についてはお問い合わせください。

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