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BIMで図面作成する工程|CADとの違いや普及率も解説

更新日:2024年12月8日(日)

「BIMでの図面作成の工程が知りたい」
「BIMとCADとの違いは?」

工務店経営者の方でBIMの導入を検討していて上記のように考えている人もいるのではないでしょうか。BIMを導入すると修正がしやすく瞬時にデータに反映されるため便利です。

今回の記事では、BIMで図面作成する工程について紹介します。また、BIMとCADとの違いや普及率も解説。

BIMの導入についてお悩みの工務店経営者の方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • 建設業界におけるBIMとは
  • BIMでの図面作成の工程
  • BIMとCADの違い
  • BIMとCADの普及率

建設業界におけるBIMとは

現在の建築業界においては、BIMを導入する企業や工務店が増加傾向にあります。建設業界におけるBIMとは、Building Information Modelingの略語で、建築設計に用いられる新しいシステムのことです。

BIMは始めに3Dモデルを作成して、そのあとに平面図などの2次元図面を切り出すため、従来のCADとは逆の工程となります。

建物の施工前にコンピューター上に現実と同じ建物の3Dモデルを再現できるため、ミスや不整合がなくなり、効率的に建築することが可能です。

また、BIMの3Dモデルに様々な属性データを付加でき、すべてのデータが連動しているため、修正した場合は瞬時にデータに反映されます。

従来では、3Dデータ、2次元図面それぞれ修正する必要があったため、BIMを導入すれば手間や時間を大きく省けるでしょう。

なお、BIMを導入するメリットについては、以下の記事でより詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

BIMを導入するメリット5選!導入時の課題も解説

BIMモデルとは

BIMモデルとは、3次元のモデルのことでオブジェクトの集合体といえます。建設パーツにおいては、資材の素材や幅、奥行きに加えて、コストや組み立てる工程などの情報を付加できます。

単に2次元の図面を作成するだけでなく、管理もしやすくなるのがメリットです。設備機器におけるメーカーや品番、金額などの詳細な情報も付加できるため、メンテナンスやリフォームする際などにも役立ちます。

BIMを導入すれば、一括でデータを管理できるため、無駄な手間や費用が省け、効率化が図れるでしょう。

BIMモデルを活用するメリット

BIMモデルは、すべてのデータが連想しているため、何か1つ修正を行えば、関連する他のデータも自動で修正されます。平面図や立体面だけでなく数量表なども自動修正されるため、ミスがなくなり、手間や時間が大きく省けることがメリットです。

また、BIMモデルは設計の段階から現実と同じ建物の3Dモデルを再現できるため、工事関係者だけでなく、施主にも完成イメージを共有しやすくなります。

BIMでの図面作成の工程

実際にBIMを使った時の作業の流れを解説します。

3Dモデルを作成する

先述のとおり、BIMは始めに3Dモデルを作成することがCADとは違う点です。建具や家具などの建築要素も組み合わせて、3Dモデルを作成します。

幅や高さなどの寸法だけでなく、素材や金額、メーカーや品番などあらゆるデータが付加できるのもBIMの特徴です。様々なデータが一元化されているため、管理がしやすく、情報の共有も容易になります。

平面図などのビューを作成する

3Dモデルの作成が完了したら、それを基に平面図や立体図、配置図などのビューを作り、場合によっては2次元の図面も準備します。

面積表を作成する

次は面積表などの集計表を作成します。BIMは何かを1つ修正すると、瞬時に関連する集計表にも反映されるため、ミスがなくなります。

集計表を手動で修正する場合は再チェックも必要となるため、BIMであれば業務の効率化につながるでしょう。

設計図面を作成する

最後は設計図面を作成しますが、簡単な作業で設計図面を作ることが可能です。仕上げ表なども作成し、印刷すれば完了となります。

BIMとCADの違い

BIMとCADは似ているようですが、実は大きく異なります。それぞれの違いを把握するためにBIMとCADの違いについて、詳しく解説します。

なお、BIMとCADの違いについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

BIMとCADの違いとは?特徴や利点、作業工程の違いを徹底解説!

作業工程

BIMとCADでは、作業工程に違いがあります。CADでは始めに2次元の図面を作成してから、その情報をもとに3Dモデルを作成するのが基本的な流れです。

一方でBIMは始めから3Dモデルを作り、その後に作成した3Dモデルを切り取り、2次元図面を作成します。

データを共有できる人数

BIMとCADでは、データを共有できる人数も異なります。従来は図面を印刷して打合せを行うことも少なくなかったため、共有できる人数が限られていました。

BIMであれば、パソコンに接続できる環境があれば共有できるため、施主の自宅で打合せをして修正した場合でも、会社にいる施工担当者も瞬時に変更を確認できます。

データの活用

BIMとCADでは、データの活用方法も大きく変わります。CADでは、BIMほど作れる書類の種類は多くありません。

一方BIMでは3Dモデルや2次元図面だけでなく、発注書や見積書に加えて、申請書類など様々な書類を作成することが可能です。

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BIMとCADの普及率

最近では多くの企業がBIMを導入するようになり、2023年に行われた国土交通省が調査した設計・施工等の13団体へのアンケートによると、約48%の企業がBIMを導入しています。

導入している企業の規模は「従業員が51-100人」の回答が最も多く、大手企業だけでなく中小企業での導入が増えていることがわかります。

ただし、アンケートの回収率が約24%であったため、実際の導入数とは異なる可能性が考えられるでしょう。

また、日本においては以前に比べると普及していますが、BIM先進国であるアメリカはBIMブームからすでに10年以上が経過しており、イギリスやフランス、ドイツなどと比べると、まだまだ低い水準といえます。

一方、CADにおいては、手書きで図面を作成している企業はほとんどないため、普及率は高い水準になっていることが予想されるでしょう。

まとめ|BIMの導入はMakehouseにお任せください!

BIMは業務の効率化が図れるなどメリットが多いため、まだ導入していない場合は早めにBIMを導入することを検討しましょう。今回の記事では、BIMで図面作成する工程、BIMとCADとの違いや普及率について詳しく解説しました。

今回紹介したBIMへの理解を深め、早めに導入できれば競合他社との差別化が図れ、顧客獲得につながるでしょう。

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