「構造に関する確認はなるべくシンプルに行いたい」
建築物の設計に注力したいという理由で、構造の確認は簡易計算で済ませている工務店・ハウスメーカーもあるでしょう。
構造の確認を簡易計算で済ませると、安全性が低下する可能性があります。
構造に関する確認は、なるべく構造計算でしっかりと行うことが大切です。
そこで今回の記事では、以下の内容について解説します。
この記事でわかること
私たちMake Houseは、工務店向けに構造計算サービスを提供しています。
簡易計算と構造計算の違いから、今後は構造計算を選ぶべきだと言えます。
以下のリンクより構造計算サービスの詳細をご確認ください。
目次
構造の安全性を確認する方法として、以下の3つが挙げられます。
簡易計算は「簡易的な計算方法」である、仕様規定を指します。
つまり簡易計算と構造計算は別物で、違いは次の3つです。
それぞれの違いを具体的な数値をもとに説明します。
簡易計算と構造計算では、計算量やチェック項目が違います。
法律で定められている仕様規定のみの場合は、A3用紙1枚程度の計算量になります。
性能表示制度による計算は簡易計算に+αが加わりますが、構造計算に比べると少ない計算量です。
構造計算はA4用紙で数百枚にも及びます。
構造計算は緻密な計算で、簡易計算や性能表示制度による計算と比べると、はるかに多い計算量と言えます。
構造計算は簡易計算と違い緻密かつ膨大な量のため、時間と費用がかかります。
簡易計算に+αされた性能表示制度による計算は、10~20万円ほどの費用が必要です。
構造計算はさらに量が増えるため、費用は30~100万円です。
構造計算は簡易計算と比較して、緻密なため計算量が多く、さらに専門性も高いのが特徴です。
構造設計一級建築士のような、有資格者が行うケースも多くあります。
建築物の規模によっては、構造設計には有資格者の関与が必要です。
誰しも簡単に行えるものではないため、構造計算は専門性が高いと言えるでしょう。
簡易計算や性能表示制度による計算のみで済ませているハウスメーカーや工務店は、まだまだ多いのが現状です。
構造計算を実施しない場合、建築物の安全性の低下や品質保証の限界、将来的なリスクを招く恐れがあります。
建築物の安全性が低下すると、地震で倒壊する恐れがあります。
簡易計算は構造計算に比べて安全性が低いとされています。
また、懸念点は怪我や命の危険だけではありません。
上記のように、地震での倒壊は金銭面にも不安が残ります。
簡易計算で済ませた結果、地震で倒壊した場合、身体面・金銭面のリスクが懸念されるでしょう。
構造計算を行わず、簡易計算や性能表示制度による計算で済ませた場合、クライアントとの関係性にも影響が出るでしょう。
近年ではSNSや動画サイトで構造に関する情報が簡単に共有されるようになり、クライアントの知識も向上しています。
上記のようにクライアントから要求・希望されるケースも考えられます。
簡易計算でなく構造計算を行っていれば、クライアントからの信頼度は高まるでしょう。
構造計算よりも簡易計算が主流である原因は、以下の3点です。
構造計算が必要な建築物は、法律で定められています。
一般的な戸建て住宅のように、小規模な建築物は構造計算でなく仕様規定で問題ありません。
法律上問題が無いから・ルールがそうなっているからという理由で簡易計算を採用する工務店は多いと想定されるでしょう。
構造計算を行うには時間がかかります。
このような理由から簡易計算で済ませている工務店も多いでしょう。
構造計算は外注化することで、時間を大幅にカットできます。
Make Houseであれば、最短5営業日で構造計算が可能です。
外注することで得られるメリットや費用相場については、以下の記事で解説しているので併せてチェックしてみてください。
費用がかかるので簡易計算で済ませている工務店もあります。
構造計算は、外注すると30~100万円かかります。
一方、Make Houseでは18万円~構造計算が可能です。
さらに構造計算により材積を削減し、コストダウンを図れます。
災害への関心の高まりを受け、クライアントが構造計算に興味を持つ機会は増加傾向です。
今のうちから構造計算を行うと、クライアントへのアピールも効果が大きいと言えます。
構造計算や簡易計算に関するよくある質問として、以下のQ&Aを紹介します。
構造計算の種類を紹介します。
建築物の規模により、どの計算を行うべきか決められています。
詳しくは以下の記事で解説しているので、併せてご覧ください。
【プロが解説】構造計算のルートとは?種類やルートの選び方を解説
2025年4月に4号特例が縮小されますが、必ずしも構造計算が必要とは限りません。
延べ面積300㎡を超えると構造計算が必要です。
つまり一般的な木造戸建て住宅であれば不要と言えます。
以下の記事で、構造基準の変更点や制度の改正について解説しています。
4号特例には構造計算が不要?構造基準の変更点とおすすめの確認方法
木造構造計算ソフトであれば、KIZUKURIと住宅性能診断士ホームズ君構造EXが使えます。
また構造計算を行えるCADであれば、以下のソフトが挙げられます。
これらのソフトの違いや注意点については、以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
おすすめの構造計算ソフトを紹介!木造と一貫の違いや注意点も解説
簡易計算と構造計算は別物です。
計算量や専門性に大きな違いがあり、より緻密である構造計算は安全性が高いと言えます。
時間や費用を理由に簡易計算で済ませてしまうと、安全性や信頼度にリスクが生じます。
外注化して時間を大幅にカットできるので、構造計算はMake Houseにお任せください。
以下のリンクより、お申し込み・資料請求が可能です。