「BIMで人気なソフトの特徴は?」
「BIMソフトで何ができる?」
工務店経営者の方でBIMの導入を検討していて上記のように考えている人もいるのではないでしょうか。BIMソフトは日本国内でいくつかの種類が提供されていますが、特徴がそれぞれ異なるため、業務内容や利用目的などによって選ぶ必要があります。
今回の記事では、BIMの人気ソフトウェア4選について紹介します。また、価格比較についても徹底解説。
BIMの導入についてお悩みの工務店経営者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
また、当社、MakehouseではBIMサポートを実施しております。以下のリンクから無料で設計に関する資料をダウンロードできるので、ぜひチェックしてみてください。
目次
BIMとは、コンピューター上に現実と同じ建物の3Dモデルを再現するためのモデリング手法です。BIMは建物の3Dモデルを作成し、設計やコスト、資材の素材などの属性データを付加することが可能で、平面図や立面図などの2次元図面の作成も進められます。
3Dモデルに様々な属性データを付加して一元化でき、修正や共有がしやすいことがBIMの特徴です。現在では国交省や大手ゼネコンだけでなく、地方の自治体や中小企業である工務店もBIMの導入を進めています。
しかし、BIMを利用するためには、従来のCADのようなソフトでは対応できないため、BIM専用のソフトが必要になります。
なお、BIMについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
BIMとは何か?工務店の設計業務の負担を解決|CADとの違いも解説
国内で提供されているBIMソフトの中でも人気のソフトウェアを4つ紹介します。
Archicad(アーキキャド)は、ハンガリーのグラフィソフト社が開発したBIMソフトウェアです。グラフィソフト社は30年以上前からBIMに取り組んでおり、Archicadは操作性の高さが特徴といえます。
建物の設計から施工までのデータを一元化でき、図面を自動で生成、修正を瞬時に反映することが可能です。Archicadには、1名での使用を想定したArchicad Soloも用意されており、必要最低限な機能に絞られています。
また、Windowsだけでなく、Macにも対応しているところもArchicadならではの大きな特徴で、建築家やデザイナーに広く利用されています。
Revit(レビット)は、アメリカのオートデスク社が開発したBIMソフトで、同社の他のソフトと連携することにより多分野での活用が可能です。3Dデータは全て連携されているため、修正も瞬時に反映できます。
Revitは複数人での同時編集が可能ですが、Revit LTは廉価版となるため1名での使用を想定しています。自社の予算に合わせて導入モデルを検討しましょう。
GLOOBE(グローブ)とは、福井コンピュータアーキテクト社が開発した日本発のBIMソフトです。日本の設計手法や建築基準法に対応したソフトであるため、日本仕様の建材データや建築基準法に沿った法規チェックなど、日本の建築設計に最適化された機能を実装しています。
IFC4などの国際規格に対応し、他のBIMソフトウェアとのデータ連携が可能なのも強みです。既にBIMソフトウェアを導入している場合でも、問題なく使えるでしょう。
VECTORWORKS(ベクターワークス)とは、アメリカのVectorworks社が開発したBIMソフトです。直感的で分かりやすく、作図しやすい環境が強みで、建築やインテリア業界で多く採用されています。
作図用のツールや作図補助やモデリング用のツールが分かれているため、デザイナーにとって作業がしやすいでしょう。
これまで人気のBIMソフトを紹介しましたが、BIMソフトを扱える人材は少ないのが実情です。自社での運用に困っている場合はMakehouseにご依頼ください。
図面作成に関する無料資料も用意しているので、以下のリンクからダウンロードしてみてください。
各BIMソフトの価格を紹介します。ライセンス形体が各ソフトで異なり、単純に比較することは難しいため、詳細は各社のサイトをご覧ください。
ソフトウェア | サブスクリプション(1年) | 永久ライセンス |
Archicad | 434,610円(税込) | 1,299,100円(税込) |
Revit | 453,200円(税込) | – |
GLOOBE | 165,000円(税込) | 715,000円(税込) |
Vectorworks | Architect 2024 245,300円(税込) | Architect 2024 523,600円(税込) |
※2024年9月現在の比較情報
BIMソフトには、それぞれ特徴があるため、業務内容や利用目的に応じて最適なソフトを選択する必要があります。重要になるファイルの互換性については、BIMモデルに対応した拡張子をBIMソフトを提供している各社が準備しています。
現在、各社が共通して使用しているBIMモデルに対応した拡張子はIFCファイルです。
また、BIMモデルは複数人が同時に一つのモデル内の別々の箇所を編集することが可能です。複数人が同時編集できることによって作業時間の短縮が可能で、修正も瞬時に反映されるため進捗確認もスムーズです。
しかし、BIMモデルはファイル容量が大きいため、アップロードやダウンロードに時間がかかります。クラウド内で編集できる状態にしておくと便利ですが、使用するBIMソフトがクラウドに対応しているか確認する必要があります。
BIMを試しに使ってみるためにフリーソフトを探している人も多いですが、現状ではBIMソフトを完全無料で使えるフリーソフトはありません。ただし、先述した、「Archicad」「Revit」「GLOOBE」「Vectorworks」には、無料体験版があります。
また、BIMソフトを提供している会社は、BIMモデルを閲覧するためだけの専用のBIMビューアーを無償で用意しているので、試しにダウンロードしてみるのもいいでしょう。
人気のBIMソフトは4種類あり、それぞれ特徴が異なるため、自社に合ったソフトウェアを選ぶことが大切です。今回の記事では、BIMの人気ソフトウェア4選と各ソフトの価格比較について詳しく解説しました。
今回紹介した人気のBIMソフトの特徴を理解し、自社に合ったBIMソフトを導入できれば、設計や施工の効率を大幅に向上できるでしょう。
しかし、BIMソフトを扱える人材は少ないため、自社での運用に困っている場合はMakehouseにご依頼ください。以下のリンクから、無料で設計に関する資料をダウンロードできます。