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工務店経営4つの課題を徹底チェック!課題解決のための具体的な改善ポイントも紹介します!

更新日:2023年7月27日(木)

工務店経営を行っていく上で、工務店が抱えている課題で悩んでいる方は多いと思われます。

例えば、日本では少子高齢化による人口減少から、住宅着工件数が減少していくことが予想されており、今までの経営方針では継続が難しくなる可能性が出てきました。

本コラムでは、工務店が抱えていると言われている「4つの課題」について解説します。

あわせて、課題解決のための対策方法も解説しますので、課題解決に向けて対策を考えておられる方の参考にしていただければ幸いです。

工務店が抱える4つの課題

工務店が抱える4つの課題

工務店は、少子高齢化問題など、さまざまな社会問題の影響を受ける形で、経営課題を抱えていると言われています。

特に、地方の工務店においては、その課題が顕著で多くの経営者が頭を抱えている状況です。

まずは、工務店が抱えている「4つの課題」について解説します。

課題① 集客方法の変化に対応できていない

工務店の場合、地域に根差し、密着性や知名度を高めることで業者やオーナーからの紹介受注が集客の中心となっていました。

紹介受注が中心であったために、多くの工務店では新規開拓などの営業に力を入れて来なかったのではないでしょうか。

しかし、今後は新築戸建ての紹介だけでは、集客面で大きな問題を抱えるようになることが予想されています。

競合工務店の増加やインターネットの発展により、紹介のみの集客では売上の確保が難しくなっているのが現状です。

そのため、工務店においても「営業力」が重要となってきます。自社で情報を発信し、自社で集客する力が必要なのです。

新しい営業面での取り組みを行わず、紹介のみに頼ってしまうと、工務店の存続は厳しくなると言っても過言ではありません。

課題② 資金が不足している

工務店に限ったことではありませんが、十分な資金さえあれば会社を存続させることは可能です。

しかし、工務店は「住宅」という高単価の商品を扱っています。そのため、資金の出入りは大きいものの、受注から入金までに時間がかかる業種です。

このような、工務店の特徴とも言えるお金の流れを理解していないと、どんなに技術力が高くても経営を維持することは困難でしょう。

工務店を存続させていくためにも、資金を問題なく回していける「経営や財務に関する知識」を身に付けることが重要です。

工務店経営者は、施行技術は優れているにも関わらず、経営や財務関連の知識について詳しくない方も少なくありません。

経営を数値化して考える財務知識を身に付けられないと、資金不足という課題の解決は難しいでしょう。

課題③ 人材不足と高齢化

現在、工務店を含む建設業界における大きな課題は、人材不足と職人の高齢化です。

人材不足は、どの業界にも当てはまることで、日本社会の大きな問題と言えるでしょう。

しかし、その中でも建設業は長時間の肉体労働が多く、労働環境や待遇面で若者から就業を避けられる傾向にあります。

また、若者が入社したとしても、技術を持った職人に育つまでには時間がかかるため、一人前になる前に辞めてしまうこともあります。

若者が入ってこない状況が続いた場合、職人の高齢化が進んでしまい、技術継承ができなくなるという問題も発生するでしょう。

工務店における人材不足は、採用・育成・継続という3段階において、どこが課題となっているのかを見極める必要があります。

課題④ 住宅着工数の減少

日本では、人口減少に歯止めがかからないことが大きな問題となっていますが、工務店にとっても人口減少は大きな影響を及ぼしています。

人口減少によって世帯数の減少を招き、その結果、住宅を新築する人の数が減り住宅着工数が減少していくと予想されているのです。

2021年6月8日、野村総合研究所が発表した住宅市場の予測において、新設住宅着工個数は2020年度の81万戸から2030年度には65万戸に減少し、2040年度においては46万戸と、約半数近くまで減少するとされています。

戸建て住宅をメインとしている工務店にとって、この予測は市場規模の縮小傾向を示しており、多くの中小工務店が淘汰される可能性が高いと言わざるを得ません。

一方で、空き家のリノベーションやリフォームに関しては、需要が高まっているため、リフォーム業へ手を広げることが対策になると考えられます。

参照:野村総合研究所、2040年度の住宅市場を予測

課題解決のための対策

課題解決のための対策

工務店が直面している「4つの課題」について理解していただけたと思います。

また、実際に現在、それらの課題に直面している工務店も多いのではないでしょうか。

そこで、ここからは工務店が直面する「4つの課題」の解決に向けた対策を紹介します。課題解決のための参考にしていただければ幸いです。

ポイント① 集客面

人口減少が進む中、紹介営業だけでは今後、集客面で厳しくなることは、課題の中でお伝えしました。

そこで、工務店が採るべき集客面での対策は「口コミ」、「Web集客」などがあげられます。

口コミは、地域に根差した営業を行う工務店にとって重要な集客方法です。

実際に住宅を建てたり、リフォームを行った場合、顧客に満足してもらえれば、その顧客の知人が住宅新築やリフォームを行う際に問い合わせがくる確率は高くなるでしょう。

口コミ集客は、コストがかからない分、丁寧で質の高い仕事と顧客満足度を高めることがポイントになります。

Web集客でポイントとなるのは自社のホームページです。得意分野や実績を紹介することで集客に活用することができます。

また、ホームページに誘導するためのWEB広告を出すことも重要です。WEB広告は複数のメディアに出稿し、メディアミックスを行うことで効果アップを狙うことが可能です。

ポイント② 資金面

工務店の経営者は職人の方が多く、技術力には自信があるものの、経営や財務については詳しくなく、苦手意識を持っているかもしれません。

しかし、工務店経営を継続していくためには、経営や財務の知識は必須です。

例えば、会社の売上高や利益率、工事完成までの期間、その際の従業員の勤務状況などを定数的に考え、逆算的に計画できるようになると資金繰りに強くなってくるでしょう。

さらに、財務やキャッシュフローを管理していけるようになれば、資金繰りが厳しい時に金融機関からの融資を受ける際に活用できます。

ポイント③ 採用面

求人に対して、いくら多くの応募者が集まったとしても、自社が求めている人材が獲得できなければ、早期退職などの問題が発生する可能性が高くなります。

そこで、重要なのが採用サイトの作成です。採用サイトを作成することで、ターゲットとなる人材にアプローチが可能になり、ミスマッチを防ぐことができます。

また、自社の魅力が伝わる内容を発信し、知名度を上げることでブランディングができれば、優秀な人材の確保にもつながるでしょう。

ポイント④ 業務面

長時間労働のイメージが強い建設業において、IT化による業務改善は重要です。

事務作業をIT化することで、人的ミスや人件費削減につながる上、事務作業の負担減少により、現場での業務に力を入れることができるようになり施工の完成度が高まるでしょう。

現場にドローンなどの最新機材を導入すれば、今までは人の手で行わなければいけなかった点検作業を任せることができます。

人の手で行うよりも点検作業の時間が削減できるため、人材不足に悩んでいる工務店にとっては有効な手段です。

さらに、BIMを導入することで、設計から施工管理までを一元化できるため、作業効率のアップが図れます。

また、顧客への提案もしやすくなるので、集客面でもメリットを得られる可能性もあるでしょう。

まとめ

まとめ

工務店が直面している課題は、簡単に解決できないものが多いと言えます。

特に人材不足や職人の高齢化問題は、若者を採用し、一人前の職人に育て上げる必要があるため、長い時間が必要となるでしょう。

しかし、若者が入職するような職場の雰囲気が作れるようになれば、人材面の課題だけでなく、業務面での課題の解決にもつながります。

また、腕の良い職人が増えれば、集客についても解決が図られる可能性が出てきますし、集客がうまくいけば資金面での課題解決にもつながるでしょう。

まずは、自社における課題は何があるのかを整理し、一つずつ対策を実行していくことが重要です。

一つの課題が改善されれば、残りの課題も少しずつ改善されるでしょう。

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目次
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・今までの方法では集客が難しくなってきた
・お客様の要望が増えてきた
・一条工務店などの住宅性能がよい会社にお客様を取られる
・見学会の参加人数が減ってきた
・契約率が落ちた