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意匠設計でBIMを活用|意匠デザインに導入するメリットとBIMソフト

更新日:2023年12月11日(月)

自社で意匠設計ができないと、お悩みではありませんか?BIM (Building Information Modeling)は、意匠設計へも有効なソフトのため、BIMを導入すると豊かな意匠性を含んだ提案が可能です。この記事では、意匠設計でBIMを活用するメリットや意匠設計に向いたBIMソフトを紹介します。

BIMを意匠設計に取り入れる理由

BIMを意匠設計に取り入れる理由

BIMは、どの設計段階においても、共通した三次元モデルを用いて、設計を行う手法です。従来の手法では、構造設計や意匠設計をはじめに、設計の種類ごとに設計をしていました。設計図間の連動性がないとも言えます。

一方、BIMは、どの設計段階においても、担当者が異なったとしても、1つの三次元モデルに建材や什器などデータの付与が可能です。横断的な情報共有が可能であり、意志の統一や決定が容易なBIMは、意匠設設計においても力を発揮します。

意匠設計においては、設備や構造に重きを置くデザインや、意匠性を優先させた設計など、多種多様です。BIMを導入すると、情報が連動したモデルを確認しながら、確実な意匠設計を行えます。

意匠設計にBIMを導入するメリット

意匠設計にBIMを導入するメリット

BIMを意匠設計に取り入れるメリットは、三次元モデルに情報が統合し、実現可能な意匠設計を考えられるだけではありません。BIMを導入すると、企業側・顧客側、建設に関わる人物に対し、多くの利点が生じます。

什器や照明などのシミュレーション

配置を提案・希望する什器のシミュレーションを行える機能は、BIMを意匠設計に利用するメリットです。

家具や照明をはじめに、実際の面積や高さ情報が付与された三次元モデル(=BIMモデル)へ、実寸大の什器を配置できます。正確な設置可否を判断でき、明確なイメージを捉えられる機能がポイントです。二次元図面で、幅や高さを拾う必要はありません。

また、BIMでは照明のシミュレーションも行えます。日中や夕方、夜間など、時間帯に応じた照明効果を視覚的に確認できるため、具体的な内装のイメージの把握にも貢献可能です。意匠のシミュレーションが可能なBIMは、意匠設計者と顧客が、納得したうえで合意形成を図れるメリットを有しています。

プレゼンのバリエーション増加と質の向上

プレゼンの幅の広がりや、高品質なプレゼンへつながる性能がBIMにはあります。BIMは、二次元図面にはなかった住宅完成イメージの明示化、意匠設計による内装デザインのバリエーションをはじめ、顧客に訴えやすい特徴をもっています。

BIMモデルは、正確なサイズで構成されているため、CGパースとは異なり、現実味をより含ませたプレゼンも可能です。意匠設計担当にとっては、イメージを共有しやすいだけではなく、顧客の希望を引き出し、満足度を向上させられます。複数提案を行える実力の提示と、差別化も図れます。

顧客にとっては、BIMモデルにより、希望が間違いなく伝わっているかどうか、好みと一致しているか、確認できます。

採光や風通しの把握

採光や風通しを確認し、住み心地や顧客の好みだけではなく、省エネにつながる住宅をBIMは提案可能です。意匠設計が可能なBIMソフトには、日影シミュレーション機能がついており、時間帯による日当たりを把握できます。

このシミュレーションを利用すると、太陽光が問題なく差し込むか、風通しを阻害するような意匠設計にはなっていないか、省エネに配慮した意匠設計が実現します。電気代をはじめ、光熱費の価格が高騰しているなか、省エネや環境を重要視した住宅は、顧客にとっても関心が高いポイントの1つです。

デザイン性に富んだ見た目のよさを維持しながら、省エネも実現する設計を実施できる機能は、 BIMを意匠設計に導入するメリットです。

意匠設計に向いたBIMソフト

意匠設計に向いたBIMソフト

BIMソフトは複数バリエーションがあり、設計や構造、維持管理など、対応している・得意とする分野が各々異なります。意匠設計にBIMを用いて行う際は、意匠設計にも対応しているBIMソフトの選定が重要です。

Vectorworks

Vectorworksは、アメリカに本社をもつVectorworks社のBIMソフトです。意匠設計に対応しているBIMソフトのなかでも、際立って意匠設計に注力しています。従前は、CADソフトとして有名でしたが、BIM機能を追加付与し、性能のアップグレードに至りました。

Vectorworksは、建物の内観と外観、ともにデザイン性の高い意匠設計が可能です。顧客に対して、高品質なプレゼンを提供できます。

Archicad

ハンガリーのGRAPHISOFT社が開発したBIMソフトが、Archicadです。他のBIMソフトと比較すると、曲線の表現が豊かな意匠性の高いBIMソフトとして、認知されています。

Archicadには、レイヤーの考え方があるため、CADを利用していた人物がBIMに初めて触れる際に、なじみやすいBIMソフトです。日本の企業でも多数採用されており、Archicadのセミナーや講習会も開催されています。

Revit

Revitは、アメリカに本社を置くAutodesk社が制作したBIMソフトです。Revitと前項のArchicadで、二大BIMソフトとも言われています。

意匠設計ソフトとしてRevitは、高いデザイン性を有していますが、同時に、構造や設備にも対応しているBIMソフトです。同社のAutoCADの使用経験があったら、BIMへ移行する際の移行先ソフトとして、非常に適しています。意匠設計者向けの学習教材もあります。

GLOOBE Architect

日本製で、福井コンピュータアーキテクト株式会社が作り出したBIMソフトが、GLOOBE Architectです。

自由度の高い意匠設計に対応していることも特徴ですが、日本の建築基準法に応じており、法規チェック可能というポイントも特筆すべきGLOOBEの特色です。

また、日本製のBIMソフトのため、日本の設計業務で使いやすいように作られています。日本での建設プロジェクトに最適化されたBIMと言えます。

【設計】新・設計手法“BIM”とは

【設計】新・設計手法“BIM”とは

Make Houseは、自社で意匠設計ができないという、工務店様が抱える課題解決をサポートします。BIMの外注により、意匠性の高いデザインをお客様に提案すると、集客や受注につながります。詳しくは「新・設計手法“BIM”とは」に記載しております。

「新・設計手法“BIM”とは」のダウンロードはこちらから。

ウォークスルー機能で住宅イメージの把握

ウォークスルー機能で住宅イメージの把握

BIMソフトの種類によっては、ウォークスルー機能を活用し、住宅イメージをわかりやすく顧客に伝え、質の高いプレゼンを行えます。ウォークスルーとは、移動速度や目線の高さを指定すると、自動的に内部・外部見学ができる機能を指します。

建物内部の意匠設計を、顧客に伝える方法としても有用です。顧客の要望により、修正が必要な場合は、打ち合わせの場で修正を反映されられます。また、夜間帯や四季など、季節や時間帯に応じた確認をアニメーションを駆使して説明でき、照明を点灯させた時の雰囲気も、顧客に知ってもらえます。

意匠設計を共有できる手段・訴求力のあるプレゼンのツールとしても、ウォークスルー機能は非常に役立ちます。

意匠設計もできるBIMのご質問はMake Houseへ!

BIMは、設計や構造の工程だけではなく、意匠設計においても利用可能です。実際の大きさの室内へ、実寸大の什器を設置できるBIMは、意匠設計シミュレーションや省エネなど、多種多様なメリットをもたらします。意匠設計に対応したBIMソフトはいつくかありますが、当社では、BIMの代行業務サービスを行っています。BIMを用いた意匠設計にご興味ある工務店様は、ぜひMake Houseへお問い合わせください。