【補助金160万円?】GX志向型住宅とは?工務店がお客様に提案すべき補助金の詳細や要件を徹底解説

「GX志向型住宅って何?」
「補助金が最大160万円もらえるって本当?」

最近話題のGX志向型住宅ですが、その特徴や補助金制度の詳細について気になっている工務店様も多いのではないでしょうか。GX志向型住宅とは、脱炭素社会の実現を目指し、省エネルギーや再生可能エネルギーの活用を重視した新しい住宅の形です。GX志向型住宅を建てる際には、最大160万円の補助金が受け取れる可能性がありますが、要件や手続きには細かなポイントが多く含まれています。

この記事では、GX志向型住宅の概要から補助金の具体的な内容、申請要件や注意点まで徹底解説します。GX志向型住宅に関して理解を深めたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

GX志向型住宅とは

GX志向型住宅とは、省エネルギー性能の向上と再生可能エネルギーの活用を重視した次世代型の住宅のことです。政府が掲げる「脱炭素社会」の実現に向けた重要な取り組みの一環でもあります。

具体的には、断熱性能の向上や高効率な設備の導入によりエネルギー消費を削減し、太陽光発電などの再生可能エネルギーを積極的に活用する仕組みが特徴です。また、国や自治体から提供される補助金を活用できるため、初期費用を抑えやすくなっています。

GX志向型住宅の条件

GX志向型住宅の条件として、以下が挙げられます。

断熱等性能等級「6以上」

断熱等性能等級「6以上」の住宅では、断熱性能が大幅に向上し、冬は暖かく夏は涼しい快適な住環境が得られます。断熱等性能等級「6以上」を達成するためには、高性能な断熱材や窓の導入が必要です。

断熱性能の向上により、冷暖房の使用が抑えられ、長期的に見て光熱費の大幅な削減が期待できます。また、このような住宅は省エネ性能が評価され、市場価値が向上するため、長期的に見ても資産価値の維持や向上につながるのもメリットです。

再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」

GX志向型住宅では、再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率が「35%以上」であることが求められます。エネルギー効率の高い設備や設計を導入し、建物自体のエネルギー消費を抑えることを意味します。

取り組みとして、高効率の空調設備や照明器具、さらにはエネルギーを無駄にしない建築デザインなどが必要です。基準を満たすことで、環境負荷を抑えるだけでなく、住宅の維持費も低減できます。

再生可能エネルギーを含んだ一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」

再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」を達成するためには、太陽光発電や蓄電池などの導入が欠かせません。その結果、住宅全体で使用するエネルギーを再生可能エネルギーでまかなうことが実現しやすくなります。

エネルギーの自給自足が実現すれば、環境負荷をゼロに近づけるだけでなく、電力の自家消費により電気料金の削減も可能です。

GX志向型住宅の補助金要件(子育てグリーン住宅支援事業)

引用:国土交通省

子育てグリーン住宅支援事業は、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象とした補助金制度です。子育てグリーン住宅支援事業では、省エネ性能の高い住宅の建設や購入に対して最大160万円の補助金が支給されます。

対象となる住宅は、政府が定める特定の以下の省エネ性能基準をクリアする必要があります。

・18歳未満の子供を持つ子育て世帯または夫婦のどちらかが39歳以下
・新築住宅を取得する場合やリフォームも補助対象
・断熱等性能等級「6以上」の住宅であること
・再生可能エネルギー設備の導入が条件(例:太陽光発電、蓄電池など)

GX志向型住宅を建てるメリット

GX志向型住宅を建てるメリットには、以下が挙げられます。

補助金による支援を受けられる可能性がある

GX志向型住宅を建てることで、最大160万円の補助金を受けられる可能性があります。子育てグリーン住宅支援事業を活用すれば、条件を満たすことで経済的な負担を大きく軽減が可能です。

なお、従来の長期優良住宅やZEH水準住宅と比較して、GX志向型住宅の補助金額が大幅に増額されています。高性能な家をよりお得に建てられるようになったといえるでしょう。

高い断熱性能により光熱費を削減できる

GX志向型住宅は、断熱等性能等級「6以上」を満たす高い断熱性能を備えています。冷暖房の効率が格段に向上し、光熱費を大幅に削減。

夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境を維持しながら、省エネルギー生活を送ることが可能です。また、長期的には、家計への負担軽減という形で大きなメリットが得られます。

住宅ローンの優遇措置を受けられる可能性がある

GX志向型住宅では、高性能住宅に適用される住宅ローン減税や優遇金利を利用可能です。固定金利やフラット35の特別金利引き下げ制度の対象になる場合もあるでしょう。

長期的に見て、ローン負担を軽減する助けとなるのも大きなメリットです。

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GX志向型住宅を建てるデメリット

GX志向型住宅を建てるデメリットは、以下の通りです。

補助金を考慮しても初期投資がかさみやすい

GX志向型住宅を建てる際には、高性能な断熱材や再生可能エネルギー設備の導入が求められます。必要な技術や設備は高額なため、住宅全体の建築費用が大きく膨らむ可能性も否めません。

政府や自治体からの補助金を活用することでコスト負担を軽減できる場合もありますが、補助金の額が十分でない場合には家計への影響を避けられないことがあります。特に、資金計画が十分でない場合、初期投資の高さが大きな障壁となるでしょう。

太陽光パネルの設置が実質的に必須

GX志向型住宅の多くは、再生可能エネルギーの利用を前提としていおり、太陽光パネルの設置が実質的に必要です。太陽光パネルの導入には追加のコストがかかり、敷地のスペースや住宅の構造によっては設置が困難な場合もあります。

また、地域の日照条件によって発電量が大きく左右されるため、十分なエネルギーを確保できないリスクも考慮しなければなりません。日照時間が短い地域や建物周辺に影が多い場合には、太陽光発電の効率が低下する可能性があります。

さらに、太陽光パネルは設置後のメンテナンスが必要であり、経年劣化によって交換が必要になる場合もあります。設置から運用までのコストを総合的に考慮してから、太陽光パネルの設置を検討してもらう必要が出てくるでしょう。

GX志向型住宅の将来性

GX志向型住宅の将来性として、以下のポイントが挙げられます。

国や自治体のGX推進政策

引用:経済産業省

政府は「脱炭素社会」の実現を目指し、化石燃料中心の産業・社会構造をクリーンエネルギー中心の構造に転換する「GX(グリーントランスフォーメーション)」を重点施策として掲げています。方針に基づき、再生可能エネルギーの利用促進やエネルギー効率の高い住宅の普及が加速しています。特にGX志向型住宅に対しては、補助金や税制優遇などの支援が拡充される見通しです。

さらに、地方自治体でも独自の助成金制度を設けたり、住宅ローンの優遇措置を導入するなど、支援体制が強化されています。将来的にはこうした住宅が、新築市場における標準的な選択肢となる可能性が高くなることが予想されるでしょう。

カーボンプライシング

温室効果ガス、特に二酸化炭素(CO2)の排出に価格を設定する政策手法であるカーボンプライシングの導入も、GX志向型住宅の価値をさらに高める要因です。大まかには以下のような類型に分けられます。

引用:環境庁

炭素税や排出量取引制度が普及すれば、エネルギー消費量の多い住宅の維持費が増加する一方、省エネ性能が高い住宅には経済的なメリットが生まれます。

GX志向型住宅は高効率な断熱性能や再生可能エネルギー設備を備えているため、エネルギーコストを抑えられるだけでなく、炭素税の影響を最小限に抑えられるのもポイント。その結果、GX志向型住宅は、将来の住宅市場において競争力のある選択肢となるでしょう。

また、企業や個人が炭素排出量を削減する意識が高まる中で、環境配慮型の住宅は不動産価値の向上にも好影響を与える可能性があります。

GX志向型住宅を建てる際の注意点

GX志向型住宅を建てる際の注意点として以下を把握しておきましょう。

補助金の要件について詳しく知っておく

GX志向型住宅を建てる際には、補助金を利用することで費用負担を軽減できます。ただし、お客様が制度を活用するには、事前に要件や手続きについて詳しく理解しておくことが必要です。

補助金制度には申請締切や必要書類が設定されているため、事前にスケジュールを確認し、準備を怠らないようにしましょう。たとえば、住宅の設計段階で補助金要件を満たしていないと、後から申請できない場合もあります。

さらに、地域ごとに条件や支援内容が異なるため、お客様の住むエリアで適用可能な制度を調べることが重要です。自治体独自の助成金がある場合は、事前にリサーチしておくことで理解がスムーズになります。

GX志向型住宅のデメリットについても理解しておく

GX志向型住宅は、メリットだけではありません。太陽光発電などの初期投資にお金がかかりやすいというデメリットもあります。

お客様に対してメリットだけ伝えてしまうと、後々信用問題にも関わってくるでしょう。お客様との商談の際には、メリットと同時にデメリットも伝えて納得感を持ってもらうことが重要です。

まとめ|集客、設計などのご依頼はMake Houseにお任せください!

GX志向型住宅は、省エネ性能の向上や再生可能エネルギー活用を重視し、脱炭素社会の実現を目指す次世代型住宅です。現在、補助金のこともあり、話題になることも多いでしょう。

断熱等性能等級「6以上」や再生可能エネルギーの活用などの条件を満たすことで、最大160万円の補助金を受け取れる可能性があるため、新規顧客を増やすキッカケとして逃してはいけません。ぜひ今回の記事を参考に、GX志向型住宅や子育てグリーン住宅支援事業について理解を深めてみてください。

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