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BIMによる工務店のプレゼン力向上化!デザイン提案や設計負担軽減など様々な魅力をご紹介

更新日:2024年9月25日(水)

今回は、BIMの魅力や活用することによる工務店へのメリットについて解説をしていきます。

工務店のプレゼン力の向上や業務効率改善など様々な観点から見ていきます。

BIMについて学びたい方や、設計業務に関わる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

BIMの魅力とは

まずはじめにBIMという言葉の説明になりますが、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称になります。

実際の建物と同じ3Dモデルをコンピューター上に再現する仕組みです。

BIMという言葉を聞いたことはあるが、どのような魅力があるのかわからないという方も多いかもしれません。

ここではBIMの特徴とあわせて、その魅力について3つ解説をしていきます。

 

3Dモデルによる可視化

まずはじめに、3Dモデルをベースとした設計が可能だということです。

従来の設計で使われていたCADは、2Dの平面図をもとに組み立てられていたため、一度にして全体像をイメージするのは難しい部分がありました。

そのため様々な面から見て、よりイメージを深めていかなければなりませんでした。

しかし、BIMでは最初から3Dモデルでの作成ができるため、実物により近い形をイメージすることが可能です。

 

属性情報を持たせることができる

次に、各パーツに情報を付け加えることができる点も魅力として挙げられます。

BIM設計の場合、各パーツに寸法・質量の情報を加えることはもちろんのこと、金額・メーカー品番・施工日程等の情報を加えることも可能です。

そのため、情報の誤認識を防ぐことができ、建物に関わる設計士、施工者、お客様の間での情報の共有がしやすくなります。

 

建物自体のクオリティアップ

3つ目の魅力として、建物自体のクオリティを上げられるという点があります。

BIMの場合、3Dモデルでの作成になるため、より自由度が上がり現物に近い形での再現が可能になります。

また、情報を一元管理できるため3Dモデルから整合性のとれた平面図・立面図などの資料を取り出すことができます。

そのため、建物の詳細部分まで目が行き届き、理想に近い建物を作り出すことが可能になります。



BIMでできること

まずはじめにBIMの魅力について説明をしてきましたが、BIMを活用することによってどのようなことができるようになるのでしょうか。

 

BIMでできることを今回は3点挙げて説明をしていきます。

  • 3Dモデルを活かしたコミュニケーション
  • 情報の一元管理
  • 建物のシミュレーション

 

3Dモデルを活かしたコミュニケーション

まず1つ目が、3Dモデルとの連携によりコミュニケーションの促進が図れるということです。

建物の建設をする際に重要になるのが、設計士・施工者・お客様の間でのコミュニケーションです。

お互いイメージを共有しながら話し合うことが、高いクオリティの建物を作ることにつながります。

そのため、BIMであればパースやプレゼンテーションツールを使いながら、打ち合わせを進めることができます。

また、3Dモデルがあれば様々な角度から見ることできるため、細かい打ち合わせができると共に、改善点なども事前に見つけることが可能です。

 

情報の一元管理

次に、BIMであれば情報の一元管理が可能になります。

先ほども説明をしましたが、BIMでは立体の3Dモデルをもとに設計業務を行います。

そこから平面図や立面図を切り取って建設に関わる関連図面を取り出します。

そのため、3Dモデルを修正すれば、それに付随して平面図や立面図も整合性のとれたものを取り出すことが可能です。

このように情報を一元管理することによって図面上のミスなど、建設業務に関わるミスを防ぐことが可能です。

 

建物のシミュレーション

3点目としては、BIMを使うことにより建物のシミュレーションができます。

基本的な部分であれば、建築構造・建築仕様・施工段階などを3Dモデルを使いながらシュミレーションすることが可能です。

他にも建物内の設備として、照明であれば部屋の明るさの検証、空調であれば部屋の温度を検証する機能などもあります。

そのため、お客様が過ごす建物内の環境を事前に確認することができます。

クオリティの高い建物を作るという面に加えて、お客様の要望に答えるという面からのメリットもあると言えます。 

 

 

工務店設計における業務課題とBIMを用いた改善策

では、次に工務店の業務においてどのような課題があるのかを見ていきます。

また、それに対してBIMの活用により、どのように業務改善ができるのか解説をしていきます。

今回挙げる工務店の課題とそれに対しての改善策をまとめると下記の通りになります。

 

工務店の課題

それに対してのBIMを活用した改善策

1

設計業務に時間が掛かる

情報の一元管理

2

積算業務に時間が掛かる

各パーツに情報を持たせる・積算方法の標準化

3

お客様とのイメージ共有が難しい

3Dモデルやパースの活用



設計業務に時間が掛かる

1つ目に、設計業務に長い時間を要するという課題があります。

また、変更点があればそこを都度修正する必要があるため、時間が必要になります。

これらの課題に対して、情報の一元管理ができるという特徴を活用することによって改善することが可能です。

BIMでは3Dモデルでの設計がベースになります。

CADで設計を行うと2次元の平面から、3次元の立体モデルを作り出す必要があります。

しかしBIMの場合、はじめから3Dモデルのためその工程を省くことができます。

また、その3Dモデルから関連する平面図や立体図が取り出せるため、修正の時間を短縮することも可能です。

 

積算業務に時間が掛かる

2つ目の課題として、 積算に時間が掛かってしまうという点が挙げられます。

ここではBIMの特徴を活かせる部分が2つあります。

  • 各パーツに属性情報を持たせる
  • 積算方法の標準化

 

まず、属性情報を持たせることが積算の時間短縮の手助けとなります。

BIMの場合、それぞれのパーツに寸法や質量に加えて、品番や金額の情報を反映させることができると説明をしてきました。

そして、その情報を正確に集計し積算に繋げることも可能です。

また、修正をした場合でも3Dモデルと連携されているため、整合性を保ちながら数量の集計にも改めて反映されます。

次に、積算方法の標準化について説明をしていきます。

BIMであれば各パーツの形状や属性情報から数量の拾い出しが可能になります。

そのため、積算システムへの反映方法や数量の拾い出しを一度標準化してしまえば、次回から効率的に積算することができます。

また、建物を建設する過程では多くの人が関わることになるため、標準化をしておくことにより、誰が積算を行ったとしてもレベルの均一化を図ることができます。

 

お客様とのイメージの共有が難しい

最後に課題として挙げられるのが、お客様とのイメージ共有の難しさです。

建物を建てる過程ではお客様との打ち合わせが必要になりますが、その際の専門的な建築用語や図面を読み取る能力が障壁となります。

建設業界に関わっていない方であれば、理解するのも難しい部分があります。

しかし、BIMを使えば3Dモデルやパースを見ながら打ち合わせができるため、お互いにイメージが共有しやすくなります。

そのため、専門的な知識が少なくても、お客様の要望を聞き、それに対応できるのかどうかという詳細の打ち合わせができるようになります。

 

 

まとめ

今回はBIMの特徴やどのような業務改善ができるのか説明をしてきました。

工務店内の業務が改善されるのはもちろんのこと、お客様にとってもメリットがあるため積極的に活用したいツールになります。

現在抱えている課題などと照らし合わせて、課題解決に向けてぜひ活用をしてみてください。

 

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