「メタバース」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
近年では様々な分野で使われており、触れる機会も多くなっている言葉かもしれません。
住宅業界でもメタバース展示場を活用して、お客様へプレゼンすることも多くなっています。
本記事では、メタバースの概要について説明するとともに、お客様に提案する際のメリットについてお伝えしていきます。
集客やプレゼンに悩みを抱えている工務店の方はぜひ参考にしてください。
目次
まずはじめに「メタバース」という言葉について説明をしていきます。
メタバースとは情報技術によって仮想的に構築された空間のことを示しております。
コンピュータや通信技術の発達に伴いメタバースの世界も広がり、仮想空間上でのコミュニケーションが可能になりました。
メタバース上ではアバターと呼ばれる、ユーザーを模したキャラクターを介して会話やコミュニケーションを行います。
ゲームや音楽のライブ・ショッピングなどをメタバース上で行うことが多くありますが、住宅業界としてもメタバースを活用する方向で展示場などに技術を活かしています。
発展を遂げているメタバースの世界ですが、普及した背景にはどのようなことがあったのでしょうか。
その1つの理由として挙げられることが「コロナ禍」になります。
2020年から始まったコロナ禍によって人々の行動にも規制がかかり、対面で接触する機会が減少していきました。
そのため、住宅業界としても実際に住宅を提案できる展示場への集客が難しくなりました。
コロナ禍前と比較をすると従来の来場まで集客を持ち直している会社もありますが、依然として厳しい状況が続いているのは間違いありません。
そこで、実際に対面をすることなく接客ができるということで、発展を遂げているのがメタバース展示場になります。
大和ハウスが、2022年に業界初となるメタバース住宅展示場を導入したことにより、その後他の会社もメタバースへ注力する会社が出てきました。
次にメタバース展示場の特徴について説明をしていきます。
まだ導入したことのない会社側としても、特徴を知ることによって活用しやすくなるので参考にしてみてください。
ここでは大きく3つの特徴について説明をしていきます。
まずはじめに、手元にスマホやタブレット・PCがあれば手軽に参加できるということです。
メタバースや仮想空間という言葉を聞くと、専門的な知識が必要なのではないかと感じる方もいるでしょう。
しかし、機器1台あれば誰でも参加することができます。
実際に住宅会社や展示場に行くことなく現場を体感することが可能です。
住宅会社によっては会員登録せずに試しで仮想空間の住宅を見学することができるため、まずは体験してみることも良いかもしれません。
次に、メタバース上で住宅の説明を受ける場合にはアバターを介しての接客になります。
先ほどもお伝えをした通りアバターとは、ユーザーを模したキャラクターになります。
実際に対面することなく接客を受けることができるため、自分のペースで住宅を見学することができるでしょう。
また、気になる点があればオンライン上で質問ができるため、スピード感をもって話を進めることも可能です。
そして3つ目に、住宅全体を360度見渡すことができる点も特徴に挙げられます。
仮想空間のためお客様が見たいポイントに移動をして、その場からのアングルを360度確認することが可能です。
実際の住宅展示場では見える部分が限られてしまいますが、仮想空間であれば上空から屋根の形状を確認することや、家全体を平面図のように見ることができます。
そのため、気になる点については細部まで確認することができ、家づくりの事前の不安解消にもつながります。
ここまでは、メタバースの概要とその特徴について説明をしてきました。
次にメタバース展示場を活用することによるメリットについて説明をしていきます。
メタバース展示場によってお客様側と会社側両方のメリットが考えられるため、それぞれ両者の視点に分けてお伝えします。
まず、お客様側のメリットについて2点説明していきます。
1つ目は、お客様の移動の手間が減るというメリットです。
先ほどもお伝えした通りスマホやタブレットが手元にあれば、参加することが可能です。
従来であれば実際に住宅展示場まで行き、住宅の説明を受ける必要がありました。
また、お客様と住宅会社のスタッフの日程調整を行うため手間が掛かる場合もあります。
その際にメタバースであれば自宅で見学ができるため、日程調整もしやすく気軽に参加することができます。
移動の手間が減ることで住宅見学へのハードルを下げることにもつながるでしょう。
次にシミュレーションができることもメリットの1つとして挙げられます。
メタバース展示場では、3Dモデルなどのデータをベースに住宅が作られているため、お客様の要望に合わせてシュミレーションをすることが可能です。
例えば、仮想空間の中でリビングを見学しているときに、壁紙の色を変更したい場合。
実際の住宅展示場の場合は壁紙のサンプルなどを使って色を確認することはできますが、全体をイメージをすることは難しいでしょう。
しかし、メタバース展示場であれば気になる色にボタン1つで変更をすることができ、すぐに全体のイメージへ反映することが可能です。
視覚的に家のデザインを確認できることは、希望通りの家づくりをするためには重要な過程になります。
続いて会社側のメリットについても説明をしていきます。
まずはじめに、住宅の建設コストを削減できるという点です。
実際の住宅展示場にモデルハウスを建設する場合は、材料費に加えて大工や職人などの人件費が必要になります。
メタバース展示場であればコンピューター上でモデルハウスを作成することができるため、これらの費用を削減することが可能です。
余分なコストを抑えて集客につなげることができれば、工務店経営するうえでも安定した経営につながるでしょう。
そして2つ目に、スピード感ある対応をすることが可能です。
実際の住宅であれば構造やデザインをすぐに変更することはできませんが、コンピューター上のデータであれば即座に反映することができます。
そのため、お客様の要望をヒアリングし、変更することですぐに提案につなげることができます。
また、今回はメタバース展示場について説明をしてきましたが、メタバースを導入せずにプレゼンを行うという選択肢もあります。
それがBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)になります。
詳しくは下記の記事でも解説をしているため参考にしてみてください。
今回はメタバース展示場の概要とそのメリットについて説明をしてきました。
近年発展を遂げている技術のため、なかなか導入できず戸惑っている方も多いでしょう。
しかし、お客様としても効率的に家づくりを進めることができ、会社側としても業務コストの削減やスピード感ある対応ができるためメリットがあります。
他社との差別化を考えている方はメタバース展示場の活用もぜひ視野に入れてみてください。
このようにメタバース展示場のようにバーチャルリアリティで接客やプレゼンをする時代がスタンダードになってきています。小さな工務店にとっては多額の投資となるため、BIM設計を用いることでお客様へのプレゼンテーション力向上をオススメします。また、BIMは業務効率化を高める効果や連系ミスを極力なくす効果も期待できます。詳しくは以下の資料を無料ダウロードして、是非御社の業務改善にお役立てください。
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