図面作成の外注費用の相場|工務店向けに図面の種類ごとの目安と頼み方を解説

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図面作成を外注したいものの、費用の見当がつかず見積もりを比べにくい。そう感じている工務店経営者の方は少なくありません。費用は図面の種類と頼み方で変わるため、先に目安を知っておくと判断が早くなります。

この記事でわかること

  • 図面の種類ごとの外注費用の目安
  • 外注先の3つの種類と、それぞれの向き不向き
  • 見積もり・納期・品質で失敗しない頼み方
目次

図面作成を外注する費用の相場

図面作成の外注費用は、CAD の図面で1枚あたり7,000〜20,000円、BIM のモデリングで30,000〜50,000円が目安です。

ただし、同じ「図面」でも平面詳細図とトレースでは手間が違います。まずは種類ごとの目安を確かめましょう。

図面の種類ごとの費用の目安

公開されている相場の目安を、図面の種類ごとにまとめました。2026年10月時点で確認した範囲の数字で、Make House の料金ではありません。

図面の種類単位費用の目安
平面詳細図1枚1万〜2万円程度
展開図・建具図1枚7,000円〜1万5,000円程度
トレース(A3)1枚5,000円〜1万円程度
トレース(A2)1枚1万円前後
トレース(A1)1枚1万〜1万5,000円程度
時間単価で頼む場合1時間2,500円程度から

間取り図や施工図の費用は、公開されている目安を確認できていないため、表に載せていません。見積もりで確かめてください。依頼するときは、図面の種類と枚数を一覧にして渡すと、会社ごとの差を比べやすくなります。

BIM と CAD で費用はどう変わるか

CAD(コンピューターで図面を描く道具)の外注は、1枚ごとに費用が積み上がります。平面図・立面図・展開図と必要な図面が増えるほど、合計は大きくなります。

BIM(建物の3Dモデルをパソコンの中に作り、そこから各図面を取り出す方法)は、モデルを1つ作れば平面図・立面図・断面図を同じデータから出せます。修正も1か所直せばほかの図面に反映されます。

そのため、必要な図面の枚数が多い場合は、BIM のモデリングで頼むほうが合計を抑えやすくなります。

BIM の考え方は、BIM 設計とは?CAD との違いで詳しく解説しています。

費用が上下する3つの要因

同じ種類の図面でも、次の3つで見積もりは変わります。

  • 図面の難しさ:納まりが複雑な建物や、情報量の多い詳細図ほど手間がかかります
  • 納期:急ぎの依頼は、通常と条件が変わる場合があります
  • 修正の回数:何回まで費用に含まれるかで、最終的な金額が変わります

図面作成の外注先は3種類

外注先は大きく3つに分かれます。費用だけで選ばず、自社が出したい図面と量に合うかで選ぶのが近道です。

外注先向いている依頼先に確かめること
図面作成の代行会社枚数が多い依頼、毎月続く依頼指示の伝え方、確認の回数
フリーランス・個人1枚だけのトレース、手書きの図面の CAD 化対応できる量と時期
BIM に対応した設計支援サービス1棟ぶんの図面をまとめて頼む依頼納品されるデータの形式

図面作成の代行会社

図面作成を専門に請け負う会社です。枚数が多い依頼や、毎月続く依頼を相談しやすい外注先です。

窓口の担当者と図面を描く人が別の場合があります。指示が伝わる仕組み(指示書の形式、確認の回数)を先に確かめておくと安心です。

フリーランス・個人の CAD オペレーター

個人で図面作成を請け負っている人に頼む方法です。1枚だけのトレースや、手書きの図面の CAD 化のような小さな依頼に向いています。

一方で、対応できる量と時期は1人ぶんに限られます。頼みたい時期に空いていない場合に備えて、頼める先を2つ以上持っておくと止まりにくくなります。

BIM に対応した設計支援サービス

BIM でモデルを作り、そこから実施図面まで出すサービスです。図面どうしの食い違いが起きにくく、修正の手戻りを減らしやすくなります。

Make House も、工務店向けに BIM を使った設計の支援を行っています。設計にかかる時間を見直したい方は、設計の時間を半分以下にする取り組みもあわせてご覧ください。

図面作成を外注する3つのメリット

外注のメリットは、時間・コスト・品質の3つです。

経営と営業に時間を使える

図面作成を外に出すと、図面に使っていた時間を、経営と営業に回せます。工務店の仕事は幅が広く、社長や設計担当が図面に追われると、お客様との打ち合わせや商品づくりが後回しになりがちです。

長い目で見てコストを抑えられる

社内で図面を作るには、ソフトや機器をそろえ、専門のスタッフを雇う必要があります。人件費は仕事の量にかかわらず毎月かかる固定費です。

受注が少ない月も、この費用は変わりません。

外注なら、頼んだ分だけの費用で済みます。棟数に波がある会社ほど、固定費を増やさずに済む効果が出やすくなります。

図面の質をそろえやすい

図面作成を専門にしている会社は、描き方のルールと確認の手順を持っています。担当者による書き方のばらつきが減りやすく、現場で読みやすい図面を期待できます。図面作成を専門にしているぶん、知識と経験の蓄積がある点も利点です。

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外注先を選ぶときに確かめる4つのポイント

外注先は、見積もり・実績・納期・費用と質のつり合いの4つで比べます。

複数の会社から見積もりを取る

同じ条件で3社以上から見積もりを取りましょう。図面の種類・枚数・納期・修正の回数をそろえて依頼すると、金額の差の理由が見えてきます。

金額だけでなく、納品の形式(データの種類)と、納品後の対応も並べて比べます。

見積もりを頼むときは、次の5つを伝えると、あとからの追加費用が出にくくなります。

  • 図面の種類と枚数
  • 元になる資料(手書きの図面、PDF、CAD のデータなど)
  • 希望する納品日
  • 納品してほしいデータの形式
  • 修正を何回まで見込むか

住宅の図面の実績を確かめる

図面作成の外注先は、建築の図面だけを扱っているとは限りません。木造住宅の図面を扱った実績があるかを、ホームページや会社案内で確かめてください。

実績が公開されていない場合は、問い合わせの段階で「住宅の実施図面の経験はあるか」を聞いておきます。

納期と修正の回数を先に決める

図面の納品が遅れると、確認申請や着工の予定に響きます。依頼の前に、初回の納品日・修正の回数・修正1回あたりの日数を決めておきましょう。

口頭ではなく、見積書や発注書に書いてもらうと行き違いを防げます。

費用と質のつり合いを見る

相場よりかなり安い見積もりは、サービスの質が十分でない可能性があります。安さの理由を聞き、納得できなければ候補から外す判断も必要です。

初めての会社には、まず1〜2枚の小さな依頼で仕上がりを確かめる方法もあります。線の太さや文字の大きさ、寸法の入れ方が自社の図面とそろっているかを見ると、続けて頼めるかを判断できます。

図面作成の外注で失敗しないための注意点

外注の失敗の多くは、指示の不足と取り決めの不足から起こります。次の3つを先に済ませておきましょう。

発注の指示は図面と一覧でそろえて渡す

要望は、元になる図面と、指示の一覧の2つをそろえて渡します。仕上げ・寸法の基準・使う記号などを一覧にしておくと、描き直しを減らしやすくなります。図面作成は複雑な作業になることが多く、要望が正確に伝わらないと、希望と違う図面が上がってくるおそれがあります。

2回目以降の依頼では、前回の指示書をひな形として使い回せます。

秘密保持契約を結ぶ

図面にはお客様の氏名や住所、間取りが含まれます。秘密保持契約(仕事で知った情報をほかに漏らさないと約束する契約)を結んでから、データを渡してください。

情報の漏えいは社会的な問題にもなっています。契約に応じてもらえるかどうかは、外注先を見極める材料にもなります。

納品後の対応の範囲を確かめる

納品のあとに誤りが見つかった場合、どこまで無償で直してもらえるかを確かめておきます。対応の内容は、ホームページや資料に書かれていることが多くあります。記載がなければ、問い合わせや面談で聞いておくと安心です。

よくある質問

間取り図だけの依頼はできますか?

外注先によって、受けられる図面の種類と最小の枚数が違います。問い合わせの段階で「間取り図だけ」「何枚から」を伝えて確かめてください。枚数が少ない場合は、1枚あたりの単価で見積もりを取ると比べやすくなります。

手書きの図面を CAD のデータにしてもらえますか?

トレースとして依頼できます。費用は用紙の大きさと描き込みの量で変わり、A3 で5,000円〜1万円程度が公開されている目安です。

納期はどのくらいかかりますか?

図面の種類・枚数・外注先の混み具合で変わるため、一律には言えません。見積もりの段階で、初回の納品日と修正にかかる日数を確かめてください。工事の予定に関わるため、口頭ではなく書面で残しておくと安心です。

BIM と CAD のどちらで頼むとよいですか?

必要な図面の枚数が少ないなら CAD、平面図・立面図・断面図などをまとめて頼むなら BIM のモデリングのほうが、合計を抑えやすくなります。住宅向けの CAD の種類は、住宅向け CAD の種類と選び方で紹介しています。

まとめ

図面作成の外注費用は、CAD で1枚あたり7,000〜20,000円、BIM のモデリングで30,000〜50,000円が目安です。図面の種類・納期・修正の回数で金額は変わるため、同じ条件で3社以上の見積もりを比べましょう。

外注先は、代行会社・個人のオペレーター・BIM に対応した設計支援サービスの3つから、自社の図面の量に合う先を選びます。発注の指示、秘密保持契約、納品後の対応の3つを先に決めておくと、行き違いを防げます。

Make House は、全国459社の工務店にご導入いただいています(2026年10月時点)。図面と設計の進め方を見直したい方は、15分の面談をご利用ください。

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