GX志向型住宅の基準を満たすと、最大160万円の補助金を受け取れる可能性があります。
お客様にとっても大きなメリットのある制度です。
ただし、GX志向型住宅にはデメリットもあるので、気をつけて提案しなければなりません。
この記事では、GX志向型住宅の基準について詳しく解説します。
制度についての理解を深めたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
- GX志向型住宅の基準
- GX志向型住宅のメリット・デメリット
「GX志向型住宅」に工務店はどう対応すべきか?わかる資料
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GX志向型住宅とは?

GX志向型住宅は、従来のZEH水準を大幅に超えた断熱や省エネに関する性能を持つ家のことを指しています。
2024年11月に閣議決定された「子育てグリーン住宅支援事業」の中で、GX志向型住宅の区分が新設されました。
断熱性の高さや高い省エネ性能だけではなく、多額の補助金を利用できる可能性があることから、注目を集めています。
以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

GX志向型住宅の基準は3つ

GX志向型住宅の基準は、以下のとおりです。
- 6以上|耐熱等性能等級
- 35%以上|再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率
- 100%以上|再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率
それぞれの詳細を見ていきましょう。
6以上|耐熱等性能等級
GX志向型住宅と認められるためには、耐熱等性能等級が6以上でなければなりません。
等級が6以上であれば、夏は涼しく冬は暖かい環境で過ごせます。
基準を満たすためには、性能の良い断熱材や窓を採用しなければならないでしょう。
基準を満たせば、省エネ性能が高く評価され、市場価値は向上します。
35%以上|再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率
GX志向型住宅として認められたいなら、再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率は35%以上でなければなりません。
達成したいのであれば、効率の良い空調設備や照明器具、エネルギーを無駄にしない建築デザインが不可欠です。
基準を満たせば、環境負荷を抑えた住宅で日々を過ごせます。
100%以上|再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率
GX志向型住宅に該当するためには、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100%以上でなければなりません。
数値を達成したいのであれば、太陽光発電、蓄電池の導入はほぼ必須といえるでしょう。
仮にエネルギーの自給自足が成立すると、環境に良い住宅になるだけではなく、電気代の削減にもつながります。
HEMSの導入も忘れずに
3つの基準に加えて、HEMSの導入も忘れないようにしてください。
HEMSは、家庭で使用するエネルギーを節約するための管理システムを指しています。
家電、電気設備とつなぐことで電気あるいはガスなどの使用量をモニターで確認できるようになります。
GX志向型住宅は、HEMSおよびHEMS対応住宅分電盤が必要なので、気をつけましょう。
GX志向型住宅の条件については以下の記事でも詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。

GX志向型住宅の3つのメリット

GX志向型住宅には、大きく3つのメリットがあります。
- 最大160万円の補助金を受け取れる
- 光熱費を削減できる
- 税制優遇を受けられる可能性がある
どのようなメリットがあるのかは、お客様が注目するポイントの一つです。
しっかりと把握しておきましょう。
最大160万円の補助金を受け取れる
GX志向型住宅の基準を満たすと、最大160万円の補助金を受け取れます。
GX志向型住宅は、子育てグリーン住宅支援事業の一つであり、最大160万円の補助金は非常に大きな魅力です。
補助金を受け取るためには、以下の条件を満たさなければなりません。
- GX志向型住宅の基準を満たす
- 夫婦のどちらかが39歳以下もしくは、18歳未満の子どもがいる
また、長期優良住宅、ZEH水準住宅と比べると、補助金の最大金額は増加しています。
光熱費を削減できる
GX志向型住宅は、省エネ性能の高い家だと説明してきました。
その省エネ性能の高さから、光熱費を削減できるというメリットがあります。
GX志向型住宅は、冷暖房の効率が大きく向上するため、光熱費を節約できます。
夏は涼しい、冬は暖かいという快適な住宅をコストを抑えながら実現できるでしょう。
税制優遇を受けられる可能性がある
GX志向型住宅として認められると、税制優遇を受けられる可能性があります。
たとえば、固定資産税や登録免許税などの税負担を軽減できるケースがあります。
できれば税負担は抑えたいというお客様もいるでしょう。
提案する場面で、税制優遇を受けられる可能性も伝えると、グッと興味を持っていただけるかもしれません。
GX志向型住宅には一部デメリットもある

GX志向型住宅には、一部デメリットもあります。
- 初期費用が高額になりやすい
- 実質太陽光パネルの設置が必須である
GX志向型住宅はさまざまな設備の導入が求められるので、補助金を考慮したとしても、初期費用が高額になりやすい点には注意が必要です。
お客様には家計への影響も考えながら、検討してもらわなければなりません。
また、GX志向型住宅は再生可能エネルギーの利用を前提としているものが多いので、太陽光パネルの設置はほぼ必須といえます。
太陽光パネルを設置するためには追加で費用がかかるほか、そもそも設置が難しいケースもあります。
メリットばかり伝えていると、「知らなかった」「聞いていない」とトラブル原因にもなりかねません。
信頼のためにもメリットだけではなく、デメリットも丁寧に伝えると良いでしょう。
GX志向型住宅についてよくある質問

GX志向型住宅についてよくある質問は、以下のとおりです。
- 子育てグリーン住宅支援事業って何ですか?
- GX志向型住宅とZEHの違いは何ですか?
- GX志向型住宅は建築費用が高くなりますか?
- 大容量の太陽光発電は必須ですか?
- ほかの補助金制度と併用できますか?
回答にしっかりと目を通して、理解をより深めていきましょう。
子育てグリーン住宅支援事業って何ですか?
子育てグリーン住宅支援事業は、省エネ住宅、省エネ改修リフォームをするときに補助金を受け取れる制度です。
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて導入された制度であり、新築の住宅を建てる子育て世帯などが対象です。
詳しくは以下の記事で解説しているので、併せて読んでみてください。

GX志向型住宅とZEHの違いは何ですか?
GX志向型住宅とZEHは、基準が異なります。
耐熱等性能等級 | 一次エネルギー消費量の削減率(再エネ除く) | |
---|---|---|
GX志向型住宅 | 6以上 | 35%以上 |
ZEH | 5以上 | 20%以上 |
また、補助金の最大金額が大きいのはGX志向型住宅です。
ZEHについては、以下の記事でご確認ください。

GX志向型住宅は建築費用が高くなりますか?
GX志向型住宅は、一般的に建築費用が高くなることがあります。
これは省エネ性能を高めるために、断熱性を高めたり、高性能な設備を取り入れるからです。
大容量の太陽光発電は必須ですか?
GX志向型住宅は、太陽光パネルの設置がほぼ必須といえます。
そして、一次エネルギー消費量の削減率100%以上を満たすためには、家で使用するエネルギー量を超える発電量が必要です。
したがって、大容量の太陽光発電を設置することもあります。
ただし、大容量が必須というわけではありません。
ほかの補助金制度と併用できますか?
子育てグリーン住宅支援事業にて補助金をもらったとき、ほかの補助金は併用できません。
ただし、国費が充当されていない地方自治体の補助金制度は利用可能です。
まとめ|GX志向型住宅のことならMake Houseにご相談ください

GX志向型住宅は、従来のZEH水準を大幅に超えた断熱性能や省エネ性能を有する家のことです。
最大のメリットは補助金が160万円もらえる可能性があることでしょう。
一方で、初期費用が高額になる、太陽光パネルの設置がほぼ必須といったデメリットもあります。
お客様に伝える際は、どちらも丁寧に伝えた方が良いでしょう。
Make Houseは、工務店の集客に関する知識やノウハウが豊富です。
集客に悩んでいる場合は、お気軽にお問い合わせください。
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